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GoogleがAndroid 2.0向け開発キットを提供開始、データ同期の機能などを強化組み込み技術

» 2009年10月28日 14時22分 公開
[笹田仁,EE Times Japan]

 2009年10月27日、米Google社は「Android 2.0(開発コード名:Eclair)」のソフトウエア開発キット(SDK)「Android SDK Tools, revision 3」の提供を始めた。Android 2.0は、同社のオペレーティング・システム「Android」の次世代版である。

 新バージョンでは、付属のメール・クライアント・ソフトウエアで複数のメール・アカウントを設定できるようにした。さらに、米Microsoft社のExchange Serverへの接続にも対応した。これで、複数のメール・アカウントに届くメールを1つの画面で一覧できるようになった。

 Bluetoothの機能も強化した。Object Push Profile(OPP)とPhone Book Access Profile(PBAP)の2種のプロファイルに新たに対応した。OPPは携帯電話機同士で連絡先などのデータを交換する機能を提供する。PBAPは電話帳データの転送に使用するプロファイルだ。これで、携帯電話機同士のデータ交換が容易になる。

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 さらに、内蔵ウェブ・ブラウザにHTML5の機能を実装した。具体的には、内蔵データベース・システムにアクセスするデータベースAPIや、インターネット接続が切れているときでもウェブ・アプリケーションの使用を可能にするアプリケーション・キャッシュ、機器の位置情報を扱うジオロケーションAPI、ウェブ・ページへの動画埋め込みを可能にするタグの四つの機能に対応した。

 ほかには、内蔵カメラのフラッシュやデジタル・ズーム、ホワイト・バランス調整などに対応したほか、タッチパネルのマルチタッチにも対応した。

 なお、Google社は2009年中にAndroidのマイナー・バージョンアップを計画しており、これが2009年中の最後のバージョンアップになるという。

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