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【ESEC 2010】日立ソフトがデータベース搭載テレビを展示組み込み技術

» 2010年05月12日 15時45分 公開
[笹田仁,EE Times Japan]

 日立ソフトウエアエンジニアリング(日立ソフト)は、同社の組み込み機器向けデータベース管理システム「Entier」を搭載したテレビ受像機を「第13回組込みシステム開発技術展(ESEC 2010)」(2010年5月12日〜14日に東京ビッグサイトで開催)で展示した。

 今回展示しているのは日立コンシューマエレクトロニクスが2010年4月に発売した「Wooo XP05シリーズ」。3系統のデジタル放送対応チューナーを搭載し、320Gバイトのハードディスク装置を搭載しており、番組を視聴しながら、ほかの2番組を同時に録画できる製品だ。日立コンシューマエレクトロニクスは、ユーザーが録画した番組を整理するためにEntierを搭載した。

 録画した番組の番組名やジャンルなどのメタデータ(付加情報)を格納するテーブルをデータベース管理システム内に用意した。そして、番組を録画したら番組表データからメタデータを抜き出して、このテーブルに格納するようにした。

 データベース管理システムを導入したことで、簡単な操作でユーザーが見たい番組を探せるようになった。例えば、録画しただけでまだ視聴していない番組のデータだけを表示したり(図1)、番組名が共通するデータだけを表示(図2)することが可能になった。

図1 図1 日立ソフトウエアエンジニアリングが展示した「Wooo XP05シリーズ」
まだ視聴していない番組のデータだけを表示したところ。
図2 図2 番組名が共通するデータを表示したところ
データベース管理システムでメタデータを管理することで実現した。

 日立ソフトウエアエンジニアリングのグローバルビジネス本部グローバルストレージ第2設計部で技師を務める石川太一氏は、「Wooo XP05シリーズは2番組同時録画できるため、短期間で大量の番組を蓄積できる。大量に番組がたまると、番組データを時系列で表示するだけではユーザーは目的の番組を探すことが難しくなる。そこでデータベース管理システムの導入に至った」とEntier導入の背景を語った。

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