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2010年のイメージセンサー市場は前年比31%増と好調、IC Insights社が予測 Input / Output / Interfaceビジネスニュース 市場予測

» 2010年06月25日 17時53分 公開
[Dylan McGrath,EE Times]

 米国の市場調査会社であるIC Insights社は、2010年のイメージセンサーの売り上げ予測を発表した。2009年のイメージセンサー市場は売り上げが2008年比19%減と低迷したが、2010年はその反動で2009年比31%増となる85億米ドルとなり、新記録を達成する見通しだという。

 2009年のイメージセンサー市場は、2001年に半導体市場を襲った2000年比24%減という落ち込みに次ぐ低迷に苦しんだ。2010年の2009年比31%増という予測は、2004年に2003年比76%増と急上昇して以来、最大の上昇幅になるという。

 IC Insights社は、2010年は、デジタルカメラ、カメラ付き携帯電話機、マシンビジョンシステムなどの需要が回復し、これによりイメージセンサー市場も急回復すると予測する。同社が発行する2010度版の「オプトエレクトロニクス、センサー、ディスクリート市場(OSD)リポート」によれば、2010年のイメージセンサーの売り上げのうち、CMOSイメージセンサーの占める割合は約61%に達する見込みだという。一方、CCDの割合は39%となるという。

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 IC Insights社は、2010年のCMOSイメージセンサー市場が、2009年比34%増となる52億米ドルと記録的な売り上げを達成すると予測している。2009年は経済不況の影響で2008年比16%減と低迷し、売上高は39億米ドルにとどまっていた。

 同社は、2009年〜2014年の5年間のCMOSイメージセンサーの売上高は年平均17%で増加し、2014年には83億米ドルに達すると予測する。

 2009年のCCDイメージセンサーの売り上げは、2008年比24%減となる26億米ドルだったが、IC Insights社は2010年には2009年比27%増となる33億米ドルになると予測する。CCDイメージセンサーは主に、デジタルスチルカメラやビデオカメラ、イメージスキャナなどの画像処理機器向けに出荷されているが、2011年には2006年の35億米ドルという記録を塗り替え、過去最高となる37億米ドルの売り上げを記録すると同社は予想する。2010年のOSDリポートによれば、2009年〜2014年のCCDの売上高は年平均8%で成長し、2014年には38億米ドルに達する見通しだという。

 IC Insights社は2009年に「イメージセンサーの売り上げは今後も、オプトエレクトロニクス市場で最も大きな割合を占める」と予測している。2010年のOSDリポートによると、イメージセンサーの売上高の割合はオプトエレクトロニクス市場全体の売上高(183億米ドル)の35%を占め、続く第2位は半導体照明部品(主にLED)で31%となるとみられる。

 ただし同社は、LEDの総売上高は、2014年にイメージセンサーとほぼ同額となる121億米ドルに達すると予測している。

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