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青色LED素子の生産能力が2011年末までに2倍に拡大LED/発光デバイス

» 2010年08月18日 17時06分 公開
[EE Times]

 韓国の市場調査会社であるDisplaybank社の最新レポートによると、世界中で青色LEDの生産能力の拡張が進んでおり、今後18カ月間で2倍の規模に達するという。

 Displaybank社は、青色LEDの製造に不可欠な、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition、有機金属気相成長)法を用いた成膜装置の導入件数が、2011年第1四半期に2000件にまで増加し、その後2011年末までには2500件に達すると見込む。

 2008年4月時点でのMOCVD装置の導入件数は500件そこそこで、2009年6月の時点でも、1000件に過ぎなかった。つまり2011年末には、同装置の導入件数が急激に増加することになる。導入件数増加の一例を挙げると、2009年にMOCVD装置の導入台数が20台以下だった韓国Seoul Optodevice社では、今後2011年には同台数は約80台にまで増加する見込みだという。

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 Displaybank社は、韓国Samsung社とLG Electronics社が現在、垂直統合型のLEDメーカーとなることを目指して、LEDに必要なあらゆる技術に膨大な投資を投下行っているとした。また、LED関連の部品メーカーや半導体メーカーも、青色LEDの製造を強化中だという。

 青色LEDは、携帯型の照明器具や車載向け、LCDバックライト、大型の電光掲示板など、さまざまな用途に用いられている。今回のレポートでは、LEDサプライチェーンの主要な要素である、MOCVD装置や、LED向けウェハー、LED素子の製造などについて、詳しく伝えている。

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