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【CEATEC 2010】ソニーは幅21mもの巨大ディスプレイで3D映像を表示ディスプレイ技術 3D映像

» 2010年10月06日 18時28分 公開
[畑陽一郎,EE Times Japan]

 ソニーは家庭向けのテレビ受像機「BRAVIA」のほか、21.7m×4.8mの3D LEDディスプレイを展示した(図1)。28インチ型の3D LEDディスプレイモジュールを縦10枚×横34枚接続したことで実現した(図2)。こえまで実際に映像を表示した最大のサイズは867インチ型(30枚×23枚)だが、867インチ型以上のサイズも実現できるという。

 3D LEDディスプレイモジュールの輝度は2000cd/m2であるため、「直射日光が画面に直接当たる屋外の展示ではなく、暗くできない室内施設などへの設置を主な用途として考えている」(ソニー)という。コントラスト比は1000対1、視野角は上下90度、左右120度である。

 LEDの配置間隔(ピッチ)が4.44mmと狭いため、視聴距離が数mと短い場合でも違和感なく3D映像が視聴できた。

図1 図1 ソニーの3D LEDディスプレイ
21.7m×4.8mと大きく、3D映像を表示した場合の画素数は4896×540に達する。CEATECの会場では横長のディスプレイ全体を使ってパノラマ動画を表示する、16対9の動画を横に2つ並べて表示するなどのデモを行った。
図2 図2 3D LEDディスプレイモジュール
一番下の行に相当するモジュールと2番目の行のモジュールの下半分が写っている。1モジュール当たりの画素数は144×108、3D表示の場合は上下方向に1/2となり、144×54である。モジュールの寸法は640mm×480mm×148mm。重量は19kg。200Vの3相交流を使い、1モジュール当たりの消費電流は約0.8Aである。

 3D映像を表示するために、左目用の映像と右目用の映像を上下に1ラインおきに交互に配置するラインバイライン方式を採用した。1ラインごとに偏光フィルムの特性が異なり、専用の円偏光眼鏡をかけることで立体映像を視聴できる。

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