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韓国のエレクトロニクスショー、注目の技術・製品トップ10ビジネスニュース 業界動向

» 2010年10月18日 13時41分 公開
[Mark LaPedus,EE Times]

 韓国で2010年10月12日〜15日に開催されたエレクトロニクスの展示会「Korea Electronics Show 2010(KES 2010、第 41回 韓国電子展示会)」(会場は高陽市の韓国国際展示場)では、現地企業が数多くの製品を所狭しと並べ、3D対応テレビやDRAM、LED駆動ICなどに来場者の関心が集まっていた。

 今回の展示会で注目された技術や製品のトップ10を紹介する。

【1】サムスン電子は、30nm台の微細化技術で製造するDRAMを世界で初めて出荷したメーカーである。今回は、35nm技術に基づく2GビットのDDR3チップを展示した。

図

【2】サムスン電子はほかにも、バーチャルホログラフィク表示の40インチ型液晶パネルを公開した。動画はこちらから。さらに同社は、透明液晶パネルを開発し、ワインの歴史を解説する機能を備えるショーケースの応用例を見せた。

図1 サムスン電子が展示したバーチャルホログラフィク表示の40インチ型液晶パネル

【3】LGディスプレイは、48インチ型3D液晶テレビのホームシアター・システムを展示した。

【4】LGディスプレイの19インチ型フレキシブル電子ペーパー。画素数は2560×1600ドットで、モノクロ表示である。

【5】ハイニックス・セミコンダクターも30nm台のDRAMを発表した。出荷は2011年の予定である。

【6】韓国の新興企業であるImagisは、多用途向けのハプティック(触覚)ドライバを出荷中である。ハプティックとは、触覚によって情報をフィードバックする技術であり、モバイル機器の分野で「次の目玉」になる可能性がある。ハプティック技術を利用したシステムに力を加えると、機器の使用者は振動や動きを感じることができる。

【7】アナログ半導体のファウンドリであるDongbu HiTekは、同社のBCDプロセス技術がLED駆動ICの製造に採用されたことを発表した。このLED駆動ICは、台湾のファブレス半導体ベンダーADDtekとの共同開発品である。Dongbuは、180nmのBDCプロセス技術を幅広い応用分野に向けて提供している。

【8】LGエレクトロニクスのスマートテレビ。ウェブ接続機能を備える。

【9】サムスン電子も、LGと同様のスマートテレビ技術を公開した。

【10】サムスン電子はさらに、競合他社に負けじと、フルHDの3D対応LEDテレビや、3D対応液晶テレビも披露していた。

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