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» 2010年11月16日 13時52分 公開

超低消費電力マイコンの新興企業にアームやシスコが投資プロセッサ/マイコン

[Peter Clarke,EE Times]

 2010年に設立されたばかりのマイコンベンダーであるAmbiq Microは、アームやシスコシステムズを含む支援企業からベンチャー投資資金として240万米ドルを調達したと発表した。

 このシードラウンド(創業時の早期投資ラウンド)は、DFJ Mercuryが主導して実施した。このほかの投資機関には、アーム、Draper Fisher Jurvetson、シスコシステムズ、The Frankel Fund、Huron River Venturesが名を連ねる。さらに、数多くのの非公表の個人投資家からも資金提供を受けているという。

 Ambiq Microは、今回得た資金を使って、エンジニアリングと営業、マーケティングといった部門を拡張するという。

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 Ambiqは、米国のミシガン州デトロイト近郊にあるアナーバーに拠点を置く。世界で最もエネルギ効率が高いマイコンを実現する最先端のパワーマネジメント技術の開発に取り組んでいるという。実際に同社は、広範囲におよぶ研究の成果を基に、「最もシンプルな8ビットマイコンよりもエネルギ効率が高い」と主張する、ARM Mクラスの32ビットプロセッサの製造に成功したと発表している。同社のウェブサイトには、「世界で最もエネルギ効率が高い『半導体ソリューション』を開発済みだ」と記載されているが、現時点では実際のチップやデータシートのリストは掲載されていない。

 Ambiqは、2010年1月に設立された企業で、2007年に低消費電力ARMマイコンの流れを作り出したノルウェーのEnergy Microの競合企業として自らを位置付けているようだ。

 しかし、Ambiqには強力なファンがいる。同社は2010年7月に、Draper Fisher Jurvetsonとシスコシステムズが主催した、大学とビジネススクールの学生を対象とした国際ビジネスプランコンテストの第2回目で受賞を勝ち取った。そのときの発表者がミシガン大学のScott Hanson氏とPhil O’Niel氏であり、彼らは初期の支援金としてDraper Fisher Jurvetsonとシスコシステムズから25万米ドルを獲得した。彼らは、この賞金を元手にAmbiqを創業し、今回の240万米ドルの投資を引き出したのである。

 Ambiqの発表資料によると、DFJ Mercuryのマネジングディレクターを務めるNed Hill氏は、「DFJ Mercuryは、Ambiq Microによる世界でも最高レベルの超低消費電力マイコンの市場投入を喜んで支援する。Ambiqは、こんにち実現できているレベルをはるかに上回る電池駆動時間を求める分野で、新製品を生み出せる実証済みの技術を提供する」と述べている。

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