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2010年11月の世界半導体売上高、高い水準を維持ビジネスニュース

» 2011年01月06日 14時48分 公開
[Peter Clarke,EE Times]

 欧州半導体産業協会(ESIA:European Semiconductor Industry Association)によると、2010年11月の世界半導体売上高(3カ月平均値)は、259億7000万米ドルであり、2009年11月と比べて14.4%増となった。ただし、2010年10月の売上高は262億2000万米ドルであったことから、前月比では0.9%減である。

 アナリストの予測と比べてみよう。今回の売上高は、ノルウェーの調査会社であるCarnegie社でアナリストを務めるBruce Diesen氏の予測値257億米ドルをわずかに上回ったことになる。だが、半導体業界のアナリストであるMike Cowan氏の線形回帰分析モデルが導き出した予測値263億7000万米ドルよりも低かった。

図

 ESIAが公開した売上高は、世界半導体市場統計(WSTS:World Semiconductor Trade Statistics)が集計した半導体の実際の売上高を、3カ月平均値として表したものである。四半期ごとの報告では3月、6月、9月、12月の各月が5週間として扱われる傾向があり、データにその影響が表れる可能性があるが、3カ月平均を算出することによってデータの不均衡をならすことができるといわれている。

 米州と中国が大きく伸びた

 1年前の半導体売上高と比較して、最も売上高が伸びたのは、北米と南米である。21.3%増の47億1000万米ドルだ。中国は17.4%増の55億4000万米ドル、中国を含むアジア太平洋地域は14.3%増の136億8000万米ドルである。

 一方、欧州は13.3%増の34億2000万米ドル、日本は8.3%増の41億6000万米ドルだった。

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