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SSDの信頼性向上へ、TDKが新開発のNANDメモリ制御ICを出展ESEC2011 開催直前情報!!

国内企業として唯一、NAND型フラッシュメモリ制御ICを外販しているTDK。ESEC2011では、新開発の制御IC「GBDriver RS3」を出展する。

» 2011年04月25日 16時48分 公開
[前川慎光,EE Times Japan]

 2011年5月11〜13日の3日間、組み込みシステム開発に必要なハードウェア/ソフトウェア/コンポーネントから開発環境まで、一堂に集結する「第14回 組込みシステム開発技術展(以下、ESEC2011)」が開催される。

 @IT MONOistとEE Times Japanでは今年もESECの特設ページを設け、注目企業の見どころ情報や新製品リリース、イベントリポートなどを多数紹介していく。

 本稿ではESEC2011開催に先駆け、組み込み機器に広く使われるSSDの制御ICを長年手掛けてきたTDKの出展内容を紹介する。

普及するSSDに潜む課題とは……

 TDKのESEC2011での展示テーマは、「Integrated Reliability 〜TDK Smart NAND Technology〜」だ。

 現在、NAND型フラッシュメモリを採用したストレージであるSSDは、産業/工業機器のみならず、さまざまな民生機器に広く使われている。NAND型フラッシュメモリが微細化や多値化によって、SSDの記録容量は向上し、容量当たりの価格も低減した。ただ、NAND型フラッシュメモリの微細化や多値化が進展するのに伴って得られるのは、メリットばかりではない。組み込み機器に特に重要な、信頼性や書き込み寿命といった指標を維持するのがますます難しくなっている。

 TDKでは、上記の課題を解決する新開発のNAND型フラッシュメモリ制御IC「GBDriver RS3」を開発し、ESEC2011に出展する(関連記事)。

図1 TDKが開発したNAND型フラッシュメモリ制御IC「GBDriver RS3」

 「SSDを組み込み用途で使用する場合、ドライブ寿命管理や、書込み分散化処理などが必須になります。このような機能は、NAND型フラッシュメモリの制御ICで実現するため、信頼性を意識した制御ICの設計がますます重要です。当社は、SSDの信頼性向上技術を多く搭載した制御ICを開発しました」(同社)。

 GBDriver RS3は、SSDの信頼性を確保する豊富な機能を搭載した他、データ転送速度が3.0Gビット/秒のシリアルATA Gen2に対応したことや、8Kバイト/ページ構造のNAND型フラッシュメモリに対応したことも特徴だ。

 ESEC2011では、GBDriver RS3以外にも、この制御ICを搭載したSATAコンパクトフラッシュドライブ「CFast」や2.5インチ型SSDを展示する。「ドライブ寿命診断デモや、高速起動デモ、電源遮断試験デモを通して、産業機器や組み込み機器の分野で培った、SSDの信頼性向上技術を紹介します」(同社)。新開発の制御ICとNAND型フラッシュメモリをSiP(System in Package)にした小型ストレージデバイス「eSSD」にも注目だ。

図2 GBDriver RS3を採用したSATAコンパクトフラッシュドライブ「CFast」

 TDKは、スマートグリッドやLTE基地局などの社会インフラ設備をはじめ、FA機器や工作機械などの産業機器に軸足を置いて、制御ICの設計やSSDの開発を進めてきた。最近、MLCタイプのNAND型フラッシュメモリの信頼性や寿命の低下を背景に、デジタル家電分野でも、TDKの制御ICやSDDの採用が増えているという。「当社は、制御ICの開発を通して、今後も顧客のフラッシュストレージ構築支援を継続していきます」(同社)。

関連リンク:
TDK ESEC2011出展内容について

第14回 組込みシステム開発技術展(ESEC2011)開催概要

会期 2011年5月11日(水)〜13日(金)
時間 10:00〜18:00(13日は17:00に終了)
会場 東京ビッグサイト
TDK・ブースNo. 西展示棟 西10-7


>>ESC2011特集はこちら

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