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STMicroが2MビットのシリアルEEPROMを発表、記録密度を倍増メモリ/ストレージ技術

STMicroelectronicsは、メモリ容量2MビットのシリアルEEPROMを2品種発表し、記録密度を従来の1Mビットから倍増した。

» 2011年06月23日 21時43分 公開
[EE Times]

 STMicroelectronicsは、メモリ容量2MビットのシリアルEEPROMを2品種発表し、記録密度を従来の1Mビットから倍増した。

 「『M95M02』を採用すれば、これまで2個以上必要だったEEPROMを1個に減らし、プリント基板上のパラメータ管理を改善できる。当社の製品を採用すれば、顧客企業は、テレビやディスプレイ、セットトップボックス、プリンタ、スマートメーター、医療機器などの基板サイズを縮小でき、産業アプリケーションの製造コストの削減につながる」と主張する。

 M95M02は、M95シリーズの従来品と同じパッケージ寸法で、高密度記録を実現した。従来品と同じく、業界標準のSPIインタフェースを介して高速シリアル伝送が可能。既存システムに利用されているメモリの置き換えや性能向上に向ける。

 動作電圧が1.8Vで、待機モード時の消費電流は5uA以下であるため、低電力機器やバッテリー駆動機器に向く。インタフェースとして最大10MHzのSPIを採用し、動作電圧2.5Vで通信が可能。

 もう1つの品種、「M24M02」はインタフェースとしてI2Cを用いた。I2Cの最大周波数は1MHz。

 両製品は、STMicroelectronic独自のEEPROMプロセス技術で製造する。パッケージは幅が3.8mmと狭い8端子SOP(SO8N)で、旧来品と同じフットプリントで置き換えできる。

 これまで、STMicroelectronicのM95シリーズ(SPIインタフェース)とM24シリーズ(I2Cインタフェース)のメモリ容量は1kビット〜1Mビットだった。M95M02とM24M02は、現在サンプル出荷中で、1000個購入時の単価は1.8米ドルである。

【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】

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