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脳を光らせて働きを解明――欧州最大の独立研究機関が最新状況報告(前編)ビジネスニュース フォトギャラリー(6/6 ページ)

» 2011年11月11日 14時40分 公開
[Rick Merritt,EE Times]
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魚の脳の蛍光検査で脳の働きを探る

 IMECが新設したNERF(Neural Electronics Research Flanders)センターの研究グループは、脳の働きを解明するための研究に取り組んでいる。高齢者をはじめとする多くの人々が脳疾患に苦しんでいることから、こうした基礎研究の成果を、その新しい治療法に役立てたい考えだ。

 研究者であるCameron Wyatt氏(図11)の案内で、広大なゼブラフィッシュの飼育場などを見学した。ゼブラフィッシュの胚は、活動状態の脳を研究する上で非常に優れた研究材料だという(図12〜14)。

図11 IMECのCameron Wyatt氏 図11 IMECのCameron Wyatt氏

 NERFの研究チームは、ゼブラフィッシュに特定の味のする物を与えたり、においをかがせたりする。そして、ゼブラフィッシュが化学物質や特定のたんぱく質を感知した際、脳のどの部分を使っているかを、蛍光材料を用いた検査で探っている。この方法では、脳の使われている個所が発光するという。

図12 ゼブラフィッシュの胚 図12 ゼブラフィッシュの胚
図13 研究室で飼育されているゼブラフィッシュ 図13 研究室で飼育されているゼブラフィッシュ
図14 水槽で泳ぐゼブラフィッシュ 図14 水槽で泳ぐゼブラフィッシュ

【翻訳:滝本麻貴、田中留美、編集:EE Times Japan】

IMECの最新状況報告【後編】太陽電池の明るい未来――へ

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