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「Google Glass」にまつわる11の覚書ビジネスニュース(2/2 ページ)

» 2013年06月14日 18時53分 公開
[Rick Merritt,EE Times]
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 Google Glassの仕様の詳細はほとんど公表されていないが、「Google I/O」で筆者が入手したいくつかの情報を紹介しよう。

  • Google Glassは、米国Woodman Labsの「GoPro」のようなアクションカメラではない。開発者いわく、「Google Glassのディスプレイは、640×360画素だ」という。ユーザーは、7フィート(約2m)先の少し上の方に画像が投影されているように感じるそうだ
  • Google Glassを装着したあるユーザーは、「文字が読みにくいため、Webページの表示には向かないのでは」と指摘した。Google Glassでは、黒い背景に白い大きな文字が表示されるようになっているという
  • これに対し、Googleの開発者は、「Google Glassは、マイクロインタラクション(簡潔なアクティビティ)体験ができるように設計されている」と回答していた。筆者は、Google Glassは、文字情報はこのようにしか表示できないのでは、と思っている
  • Google Glassのバッテリは1日もつ。しかし、Explorer Programに参加する開発者からは、より充電量の多いバッテリを望む声が上がっていた
  • Google Glassは、Android 4.0.1(開発コード名:Ice Cream Sandwich)をベースとしている。Bluetoothと無線LAN(Wi-Fi)の通信が可能で、マイクロUSBポートを備えている
  • Android端末向けに、Google Glassのシミュレータを発表する予定はない。Google GlassとAPI(Application Programming Interface)を体感する唯一の方法は、1500米ドルを支払って、守秘義務契約書にサインし、Explorer Programに参加することだ
  • Googleは当初、Google Glassの本体機能を月1回のペースでアップデートしていたが、現在はほとんど行われていない。ソフトウェアのアップデートは現在も、30日ごとに行われている

顔認識、盗撮……プライバシーの問題は?

  • プライバシーの問題が設計に大きく影響している(議会はこの問題について、Googleに公開質問状を送っている)
  • 想定されるGoogleの回答1:現在の製品計画では、顔認識機能を搭載する予定はない。試作機の調整を重ね、プライバシーの侵害については問題のない製品となっている。顔認識機能の搭載が、ユーザーにとってメリットとなるかどうかを確認した上で、プライバシーの問題についても真摯(しんし)に対応していく
  • 想定されるGoogleの回答2:Google Glassのユーザーが写真や動画を撮影するには、Google Glassのボタンを押す、あるいは「OK Glass, take a picture(写真を撮って)」と命令するなど、周囲からはっきりと分かる指示を出さなければならない。また、撮影していることが周囲からも分かるように、撮影中はディスプレイがライトアップされる。もちろん、撮影するには被写体に視線を合わせなければならないので、周囲に気付かれずこっそりと撮影することはできない
  • 想定されるGoogleの回答3:近くにいる人にも有益な情報を提供するなど、Google Glassのユーザーに規範を求めていきたい。動画配信サイトの「YouTube」でそうした場面を流すことで、プライバシー侵害の懸念を払しょくしたい
「Google I/O」で登壇した開発者4人

【翻訳:滝本麻貴、田中留美、編集:EE Times Japan】

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