ザイリンクスは、販売代理店の東京エレクトロン デバイスやアヴネット・インターニックス、PALTEKなどと協力し、「Zynq-7000 All Programmable SoC」や「Virtex-7 FPGA」といった最新チップの評価ボードなどを展示した。
ザイリンクスは、「Embedded Technology 2013/組込み総合技術展(ET2013)」(2013年11月20~22日、パシフィコ横浜)で、販売代理店の東京エレクトロン デバイスやアヴネット・インターニックス、PALTEKなどと協力し、「Zynq-7000 All Programmable SoC」や「Virtex-7 FPGA」といった最新チップの評価ボードなどを展示した。
その中で東京エレクトロン デバイスは、独自に開発した「PCI Express Gen3対応評価プラットフォーム」のデモ展示を行った。このボードには、PCI Express Gen3対応のハードマクロが組み込まれたVirtex-7 XTや、DDR3 SDRAM SO-DIMM2系統(4Gバイト)などを搭載しており、大容量のデータを高速伝送するシステムの評価を行うことができる。また、PCI Express DMAコントローラのリファレンスデザインが同社から提供されるため、「PCI Expressカードの設計期間を短縮することが可能になる」(説明員)と話す。
ボード上には、オプションカード「FMC(FPGAメザニンカード)」規格に対応した拡張用のコネクタも4個用意されている。QSFPモジュールやSMA TX/RXなどのオプションカードを追加すれば高速通信の評価などを容易に行えるという。
ブースでは、Zynq-7000 All Programmable SoCを活用した各種デモも実施した。なかでも、提案を強化している“より実使用に近いリファレンスデザイン”の1つとしてADAS(先進運転支援システム)向けリファレンスデザインのデモを紹介した。同デモでは、複数カメラの映像の結合(スティッチング)処理と歩行者認識処理を実施。複数台のカメラの撮影映像ながら、1枚の映像として自然な形で表示できる点や、人をリアルタイムで認識、トラッキングできる点をアピールした。
この他、このほど初期サンプルの出荷を開始したばかりの20nmプロセス採用FPGA(関連記事:ザイリンクス、20nmプロセス採用FPGAのサンプル出荷を開始)の実物展示も国内で初めて行い注目を集めた。
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