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2014年のCESはウェアラブル機器祭り? 展示予定のガジェットを一挙公開2014 CES(1/5 ページ)

2013年は、多くのウェアラブル機器が登場した。同市場には、2014年も引き続き高い関心が寄せられそうだ。2014年1月に米国で開催される世界最大のコンシューマーエレクトロニクスショー「2014 International CES」でも、心拍をモニタリングする水泳用ゴーグル、子どもを見守るスマートウオッチ、頭部への衝撃からスポーツ選手を守るキャップなど、さまざまなウェアラブル機器が展示される予定だ。

» 2013年12月16日 12時47分 公開
[Junko Yoshida,EE Times]

 技術メーカー各社にとってウェアラブル機器は、各種センサーや低消費電力の無線チップの性能をアピールする上で最適ではないだろうか。

 2013年は、新型のウェアラブル機器が続々と登場した年だった。中には、一見風変わりなものもあるようだ。民生機器市場では、こうした製品の波が押し寄せたことにより、ウェアラブル機器に対する熱狂があおられる形となった。

 モノのインターネット(IoT)には、引き続き大きな期待が寄せられるだろう。ウェアラブル機器などを介して、地球上の全ての人々をIoTのエンドノード上で結び付けることができるという可能性も広がる。しかし消費者にとっては、どこへ行くにもウェアラブル機器を身に着けるという感覚になじむには、まだ時間がかかりそうだ。

 また業界側も、今後、ウェアラブル機器の小型化や製造コストの削減、さらなる効率化を実現するためのアプリケーション/サービスの開発などが求められることから、時間が必要だ。

 2013年は、複数のメーカーがスマートウオッチの開発に本腰を入れた年だった。だが今のところ、市場において圧倒的な成功を収めた製品は1つもない。

ウェアラブル機器の出荷数量は、2018年までに約1億3000万台に

 英国の調査会社であるJuniper Researchでアナリストを務めるNitin Bhas氏は、2013年12月9日の週に発表したウェアラブル機器市場に関する予測リポートの中で、「サムスン電子やソニーなどの大手メーカーが流れに乗ってスマートウオッチ市場に参入したが、圧倒的な勝者が現れることはなかった。同市場は現在、やや混沌(こんとん)とした状況に陥っている」と述べている。

 ウェアラブル機器市場は、まだ初期段階にあるため、市場予測や製品の定義に関してもまとまりのない状態にある。

 Juniper Researchが発表した最新の調査結果によると、スマートウオッチやスマートグラスをはじめとするウェアラブル機器の出荷数量は、2018年までに約1億3000万台に達する見込みだという。2013年比では約10倍増加することになる。

 また、米国の市場調査会社であるABI Researchによれば、ウェアラブル無線機器の売上高は、2018年に60億米ドルを上回る見込みだ。同社は、ウェアラブル機器市場のカテゴリーについて、「フィットネス」「家庭用モニタリング装置(老人介護用など)」「患者用の遠隔モニタリング装置」「医療専門家による(オンサイト)ヘルスケア」の4つに分類している。同社によると、「過去10年間において調査対象となった全ての機器の出荷数量を見ると、スポーツとフィットネス、健康の分野に向けた機器の市場シェアが最も大きく、全体の50%を下回った年は一度もなかった」という。

 米国ネバダ州ラスベガスで2014年1月に開催される「2014 International CES」では、数多くのウェアラブル機器が展示される予定だ。どういった機器が展示されるのか、写真とともに紹介しよう。

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