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» 2014年02月20日 11時30分 公開

「英語に愛されないエンジニア」のための新行動論(23):もしも、あなたの大事な人が海外赴任になったなら (2/4)

[EE Times Japan]

(ケース1)「英語に愛されないエンジニア」が自分自身である場合

 今や、製造業の会社で、国内需要に期待しているところはありません。どの会社も、海外売り上げを増やして生き残りを図ろうとしています。そのためには、多くの社員を海外に赴任させなければなりません。

 しかし、海外赴任がエリートコースで、帰国後の昇進が約束されていたという時代は、とうの昔に終わりました(例えば、私[江端]を見てきた多くの若いエンジニアたちは、その事実を熟知している)。

 こうなってくると会社は、もう本人の資質(例:英会話スキル)などを問わずに、「取りあえず現地に飛ばす。そこでつぶれたら、その時考える」という、“OJT(On the Job Training)”という名の場当たり作戦を発動せざるを得ません。

 これに対して、「英語に愛されないエンジニア」であるあなたは、次のような手段で自分自身を守ることになります。

 未婚者であれば「治安が悪いので親が反対している」、既婚者であれば「子どもの教育があるので」という理由で断りを入れてみます。または親御さんに不治の病になっていただくという手もあるでしょう(「余命50年」とすれば、うそにはならない)。

 当然、会社はあなたの説得にかかるでしょう。必要なら、「業務命令」を振りかざしてくる可能性もあります。うそくさいキャリアパスの空手形を発行するかもしれません(私なら、そうする)。

 これに対抗するには、「異動を申し出る」とか、最悪の場合、「退職をほのめかす」などもあります。

 しかし、いずれも、退職をかけたリスクの高い対抗策となります。「海外赴任なんて死んでも嫌」という人以外には、あまりお勧めできない方法です。

(ケース2)「英語に愛されないエンジニア」が恋人である場合

画像はイメージです

 あなたは、高い確率で、上記の「プロポーズ攻撃」を受ける可能性が高いです。『恋人にいざなわれて、外国に旅立つカップル』。もう気分は、恋愛ドラマの主人公です(男性の場合は、ちょっと違うかもしれませんが)。

 しかし、ここは落ち着いて、じっくりと彼または彼女の様子を伺いましょう。

 あなたの恋人は、海外で一人で暮らすのが怖くて、単に「仲間」を求めているだけかもしれません。そもそも、そういうタイミングでプロポーズしてくること自体に、既に「負け犬」根性が垣間見えます。あなたを「愛している」どころか、「一人で荒野に立つ勇気もないヘタレ」という、悪意ある解釈も可能です。

 しかし、それを全て承知した上で、あえて恋人と海外で新しい生活を始めるという選択肢もあるでしょう。

 あなたが結婚を望んでいるのにもかかわらず、彼または彼女が、なかなかプロポーズしない、またはプロポーズを受けてくれないのであれば、これは彼らが隙を見せるレアなケースです。ここに付け入るのは、戦略的に悪くありません。

 それに、私の試算では、未婚率はこれからも一方的に増加していくようです。もはや、結婚へのモチベーションは「非日常」なくしては発動しないような気がします。

 いずれにしても、それがあなたの緻密に計算された戦略の結果であったとしても、結果として「英語に愛されないエンジニア」を守ってもらえるのであれば、それはそれでよいのです。

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