メイカーズムーブメントが中国にも到来：ビジネスニュース（2/5 ページ）

中国にも、“メイカーズムーブメント”が到来

　また、pcDuinoの創設者であるJingfeng Liu氏は、「“メイカーズムーブメント”が深センにも到来した」との認識を示している。

　ただし同氏は、「こうした動きの多くは、教育市場の中で起こっている」と付け加えた。同氏によると、米国のメイカーズは概して、比較的年齢層が高く、定職に就いている割合も大きいが、高額な趣味に熱中したり、革新性を熱心に追求したりする傾向があるという。その一方で中国のメイカーズは、年齢層がもっと低く、大学生である場合も少なくないようだ。

　Liu氏は、「例えば、pcDuinoのようなオープンソースのハードウェアは、中国国内でも人気が高い。しかし、その人気を支えているのは、愛好家たちではなく、食物連鎖の頂点を目指すような専門家たちである。かつてLenovoのPCを販売していたメーカーが、pcDuinoをベースとした仮想デスクトップを独自開発したというような事例もある」と述べている。

　Media LabのYan氏は、「大半の中国人には、ガレージも余暇もない場合が多い。このため、中国のメイカーズムーブメントは、他の国々の場合とは異なる方向に進化していくだろう」と述べている。