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» 2014年07月17日 19時05分 公開

ビジネスニュース 業界動向:ホームオートメーション向けプロトコル、Nest Labsが取り組みを本格化 (2/2)

[Rick Merritt,EE Times]
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2015年前半には最初の対応製品も

 2015年前半には最初の対応製品が出荷される見込みで、そのころまでには認証プログラムも策定できる予定だという。Freescale Semiconductorは今後、ホームオートメーション機器向けの半導体チップを増やし、Thread対応バージョンを提供していく予定だという。参画企業である他の半導体チップメーカーも、Freescaleの動きに続くとみられる。

 Boross氏によると、2014年にリリース予定の1.0規格以降のロードマップに関しては、全く用意していないという。1つのバージョンを可能な限り長く維持することによって、断片化や相互運用性に関する問題を軽減していくためだとしている。

 Nest Labsのエンジニアたちは、新しい規格の策定を決断する前は、さまざまな種類のホームオートメーションプロトコルについて利用を検討していたという。Boross氏は、「Wi-Fiには、アクセスポイントと同様に単一障害点(SPOF:Single Point of Failure)があるため、端末間のメッシュネットワークには不適切だと考えた」と述べている。

 またZigBee Proは、IPをネイティブサポートしていない。ZigBeeの他のバージョンと同様に、32ノードのメッシュのみに限られている上、ネットワークコーディネータが常時接続している状態であるために、SPOFが存在する可能性がある。Boross氏は、「ZigBee IPは、ルーティングプロトコルが不十分なこともあって、一部の機器に対して、強力な消費電力プロファイルを提供することができない」と主張する。

 Z-Waveも他の代替規格と同様に、IPをサポートしていないことや、オープンではないこと、ゲートウェイが複雑であることなどが原因で却下されている。

 6LoWPANのOpenWSN実行は、全てのオプションの中で最も採用の可能性が高かったが、Nest Labsが必要としていた暗号化機能や認証機能が備わっていないという点がネックとなった。OpenWSNのCoAP(Constrained Application Protocol)に関しては、Threadで採用される予定だ。

AllSeen AllianceやOICは?

 最近、Qualcommらが参画する「AllSeen Alliance」や、Intelなどによる「Open Interconnect Consortium(OIC)」といった、IoT向けの標準化団体が相次いで設立されている(関連記事:インテルやサムスンなど6社、IoT向け標準化団体「OIC」を設立)。Boross氏はこれらを、アプリケーション層向けの取り組みだと見ているようだ。「ネットワークスタックは含んでいない、上位のプロトコルだとすれば、Thread上で動く可能性もある」(同氏)。

 Appleも、次期OS「iOS 8」の機能として「HomeKit」を発表している(iOSで作るスマートハウス、AppleのIoT戦略)。Boross氏は、「HomeKitに関する情報をまだ入手していないので、現時点でその技術的な詳細について見解を述べることはできない」としている。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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