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Appleが中国で好調、「これから最盛期を迎える」とCook氏サムスンとは対照的(1/3 ページ)

Apple製品の売り上げは中華圏で好調のようだ。幅広い価格帯のスマートフォンをそろえた結果、中国で過酷な競争に巻き込まれているサムスン電子とは対照的に、ハイエンドに絞っているAppleは、順調に「iPhone」や「iPad」の売上高を伸ばしているという。

» 2014年07月30日 11時54分 公開
[Junko YoshidaEE Times]

 Appleは2014年7月22日に、2014年度第3四半期の決算発表を行った。一定の業績を挙げたものの、成長は鈍化しているという。発表では、同社がいかに中国国内で驚異的な成長を遂げているかという説明に、多くの時間が費やされた。

 AppleのCEO(最高経営責任者)であるTim Cook氏は、業績発表の会場で、「2014年度第3四半期は、中華圏において非常に素晴らしい成果を挙げることができた」と述べている。

 Appleによると、2014年6月28日を末日とする2014年度第3四半期の売上高は、香港や台湾を含む中華圏において、前年同期比28%増となる59億4000万米ドルに達したという。同社は同四半期の報告書(Form 10-Q)の中で、「中華圏における当社の売上高の前年比増加率は、当社が予測していた増加率を大幅に上回っている」と説明している。

 Appleによると、中華圏では特に、「iPhone」の売上高と出荷台数が堅調な伸びを見せたという。同社はその要因として、中華圏に2013年末に投入した新型iPhoneの販売が好調だったことや、エントリーレベルの価格帯によって需要増大をけん引したこと、2014年第2四半期にChina Mobileの販売網を獲得したことなどを挙げている(関連記事:アップルは「iPhone 5c」で中国市場を掌握できるのか)。

「iPad」が驚異的な伸び

 中国国内におけるApple製品の売上高に関しては、iPhoneが前年比48%増、「Mac」が同39%増、「iPad」が同51%増という驚異的な伸びを達成している。米国の市場調査会社であるIDC(International Data Corporation)によると、中国国内のタブレット市場全体の成長率が21%であることから、iPadの51%という売上高成長率は注目に値するという。

 Cook氏によると、Appleは、中国国内での売上高を全体的に伸ばしていて、小売店などの売上高も含めると、成長率は31%に達するという。

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