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» 2014年08月29日 12時30分 公開

“電力大余剰時代”は来るのか(前編) 〜人口予測を基に考える〜世界を「数字」で回してみよう(4)(2/4 ページ)

[江端智一,EE Times Japan]

奇妙なマッチング

 もしかしたら、家庭用の電力は減少していても、産業用(自動車の製造ライン等)電力、業務用(デパートや地下街など)電力が増加しているかもしれないと思い、他のグラフも作って比較してみたのですが、あまり差異がないことが分かりました(私のHPにエクセルファイルとグラフを置いておきました)。つまり、家庭用だけでなく、産業用・業務用の電力も人口の増減と相関があったのです。

 ある日、グラフを切り出してコピペしている時に、たまたま重なった2つのグラフに、奇妙なマッチングを見つけました。

 人口のグラフを時間方向に10〜20年程度動かし、さらに時々現われる人口の減少(特徴点1、2)や、対数関数形状(特徴点3)などの特徴点と一致させると、丁度16年間程度の時間遅れで、人口推移グラフは電力使用量グラフと部分的にマッチングするようなのです。

 もちろん、「単なるこじつけ」感は否めません。しかし、16年というと、ちょうど赤ちゃんが高校生になるくらい ―― 本格的な電力使用者として一人前になる ―― の時間ですし、就労人口の仲間入りをするころだと思うと、「16年のタイムラグ」というのはそれほど悪い考え方ではない、と思います。

 ここに私は、「日本の電力消費量は、16年前の日本の人口と強固な相関がある」という仮説を提示してみたいと思います。

 そして、もしこの仮説が「真」であると証明されると、本当にすごいことになるのです。

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