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村田製作所と横河電機が提携――プラント向け無線分野でビジネスニュース 企業動向

村田製作所と横河電機は2014年10月22日、プラントで使用される無線フィールド機器に搭載する通信モジュールに関して提携したと発表した。

» 2014年10月22日 16時15分 公開
[EE Times Japan]

 村田製作所と横河電機は2014年10月22日、プラントで使用される無線フィールド機器に搭載する通信モジュールに関して提携したと発表した。横河電機の持つ工業用無線ネットワークの標準規格「ISA100 Wireless」準拠のフィールド無線技術/ライセンス供与を受けて村田製作所が通信モジュール/ドライバソフトウェアを開発する。

 温度、圧力、レベル(液位)、ガス濃度、振動などの測定を行うフィールド機器は、監視・制御システムなど上位システムと通信する必要がある。通信方法としては、有線と無線の双方があるが、配線が困難な場所にも設置でき、設置コストが比較的安価な無線システムの採用が増加しているという。

 このフィールド無線システム向けの無線ネットワーク規格がISA100 Wirelessで、高い信頼性、アプリケーションの多様性、ネットワークの拡張性、FOUNDATIONフィールドバス、HART、PROFIBUSなどの有線通信規格との高い整合性を持つ。

 横河電機は「2010年7月にISA100 Wireless準拠のフィールド無線システム機器と無線フィールド機器を世界で初めて製品化した」(横河電機)などISA100 Wireless準拠の無線フィールド機器、システムで実績を残してきたという。

 今回の提携は横河電機が、携帯電話機やPC向け無線モジュールで多くの実績を持つ村田製作所に技術/ライセンス供与することで、ISA100 Wirelessに準拠したフィールド無線システムの普及促進を目指すもの。村田製作所はISA100 Wireless準拠通信モジュールの早期製品化により、プラント向け無線分野でのビジネス拡大を目指す。

 両社は「(互いの)技術を融合することで、無線フィールド機器メーカー、センサーメーカーに対してグローバルに提供できる新たな通信モジュールを早期に開発することを目指す」としている。

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