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» 2014年11月27日 09時00分 公開

SEMICON Japan主催者に聞く:日本半導体産業の復活を示す3日間――SEMICON Japan2014 (2/3)

[竹本達哉,EE Times Japan]

最も多くの半導体生産能力を持つ日本

EETJ 多様な日本の半導体産業とIoTの関わりについてもう少し教えてください。

中村氏 IoTでは、センサー、プロセッサ、アナログICなど多様な半導体デバイスが使用される。そして、それらデバイスは、多品種少量生産となるだろう。少品種大量生産が得意な台湾や韓国よりも、日本が向いている分野だ。

 先端の12インチウエハーラインの生産能力は台湾、韓国が多いが、8インチウエハーラインの生産能力に限れば、日本が最も大きい。多品種少量生産に向く国内の8インチウエハーラインのほとんどは、減価償却が済んだ“レガシーライン”。海外勢以上の価格競争力も発揮できる。後工程に関しても、国内で有力なメーカーが登場してきており、環境は整っている。

EETJ ただ、日本のデバイスメーカーは海外のファウンドリーに製造委託するケースが増えています。

中村氏 もちろん、現状のままで、日本の半導体工場の稼働率が上がっていくわけではない。IoTの到来を前に、日本の半導体産業全体がスクラムを組んで、IoTはチャンスだと共通認識を持って取り組む必要があるだろう。

 今回、SEMICON Japanで、“Show in the Show”(展示会の中の展示会)として特別展「World of IoT」を開催することになったのもそうした思いから。SEMIの会員である半導体製造装置/材料メーカーと、半導体デバイスメーカー、そして半導体デバイスユーザーが一緒に、業界のトレンドを理解すれば、おのずと答えは見えてくると考えている。

日本に追い風をもたらすIoTを取り上げる

EETJ World of IoTの展示内容はどのようなものになりそうですか。

中村氏 初めての開催にもかかわらず、東芝、シャープ、アルプス電気、トヨタ自動車、IBM、インテル、シスコといった各業界を代表する国内外の企業をはじめ、多くの企業の参加がある。各社とも、半導体製造装置/材料の展示会というイメージの強いSEMICON Japanにもかかわらず、出展社の皆さんも、半導体の重要性を認識しておられ、われわれの趣旨に賛同いただけた。World of IoTでの展示は、恐らく半導体により焦点を当てた展示となり、他のIoT関連展示会とは、違った内容になるはず。これからのIoTが求める半導体技術なども浮き彫りになり、SEMI会員企業とも交流することで、次の発展にもつながることを期待している。

 World of IoTについては、2015年以降も継続して開催していく予定だ。

8インチウエハー設備を生かす展示

EETJ World of IoT以外の展示の見どころについて教えてください。

中村氏 more Moore/more than Moore、450nmウエハー対応といった最先端の半導体製造/材料技術展示は当然のこと、昨今の新しい技術トレンドに沿ったパビリオン展示を予定している。

 例えば、中古装置パビリオン。先ほども触れたように、国内の8インチウエハーラインはIoTの時代に再び見直されるだろう。ただし、設備の一部は老朽化しており、更新が必要。そこで、中古装置へのニーズが高まる見通しであり、今回、パビリオン展示を企画した。次回以降は、中古装置だけでなく、持続可能な運営を可能にするさまざまな技術などを紹介するサスティナブルオペレーションパビリオンへと発展させていきたいと考えている。

 他にも製造イノベーションパビリオン、エコシステムパビリオン、化学物質管理対策パビリオンといったこれからのトレンドを踏まえた展示を行う。

パビリオン展示の概要 出典:SEMIジャパン

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