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4.9GHz帯無線LANで、4拠点同時に送受信伝送を可能に無線通信技術

日本電業工作は、4.9GHz帯無線LANで4拠点同時に送受信伝送を可能とする長距離無線LANシステム「FalconWAVE 4.9G-MP」を開発した。4対1のマルチポイントツーポイント伝送において、伝送距離20kmで伝送速度10Mビット/秒を実現した。

» 2015年02月25日 09時30分 公開
[EE Times Japan]

 日本電業工作は2015年2月、4.9GHz帯無線LANで4拠点同時に送受信伝送が可能な長距離無線LANシステム「FalconWAVE 4.9G-MP」を開発した。4対1のマルチポイントツーポイント伝送において、伝送距離20kmで伝送速度10Mビット/秒を実現した。ポイントツーポイント(1対1)では最長30kmで7Mビット/秒の長距離伝送を可能とする。

 FalconWAVE 4.9G-MPは、疑似的に2倍の伝送帯域を確保するMIMO(Multiple Input and Multiple Output)機能を搭載した。アンテナは同社製で利得が19.5dBiと高く、外形が17cm角の製品2個を使用することで、上限公称速度として144.4Mビット/秒(IEEE 802.11n)の伝送が可能となる。また、建物や地形などの影響で発生するマルチパスを位相制御することで、通信に及ぼす影響を軽減し、電波の有効利用を可能とした。

FalconWAVE 4.9G-MPの概要とマルチポイントツーポイント構成イメージ図 出典:日本電業工作

 FalconWAVE 4.9G-MP本体は、外部にヒートシンクを施しており、発熱による通信への影響を受けにくい構造となっている。また、屋外や高温環境での通信も安定した動作を実現できる設計とした。

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