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LGが有機ELテレビを日本に投入も、「厳しい市場だと認識している」55インチで想定小売価格は63万円(1/2 ページ)

LGエレクトロニクス・ジャパンは、2015年5月から55インチの4K対応有機ELテレビを日本で販売する。曲面ディスプレイを採用していて、想定小売価格は約63万円。昨今のテレビの価格帯を考えれば、かなり高い値段だ。“テレビという製品を見る目”を持つ消費者が多い日本市場で「有機ELテレビの良さを評価してもらいたい」と意気込む。

» 2015年03月26日 07時00分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]

 ついに日本テレビ市場に有機ELテレビが投入される。

 LGエレクトロニクス・ジャパンは2015年3月25日、55インチの曲面ディスプレイを搭載した4K対応有機ELテレビを、2015年5月から発売する。予想実売価格は約63万円。さらに、2015年中に65インチの4K有機ELテレビ、55インチのフルHD有機ELテレビも投入する予定だ。いずれも、曲面ディスプレイを採用したものになる。


品番 画面サイズ/解像度 予想価格 発売予定日
55EG9600 55インチ/4K 62万8800円前後 2015年5月
65EG9600 65インチ/4K 99万8800円前後 2015年秋
55EC9310 55インチ/フルHD 39万8800円前後 2015年6月
日本で発売する有機ELテレビ「LG OLED TV」の品番。※65EG9600は、2015年10月より予約販売を開始である

 5月から発売する55インチの4K有機ELテレビ「55EG9600」は、画素数が3840×2160画素。スタンドを含めた外形寸法は幅122.6cm×奥行き20.3cm×高さ76cmで、重さは18.9kg。筐体部分の最も薄い箇所は、わずか0.6cmである。

photophoto 4K有機ELテレビ「55EG9600」に手を添えるLGエレクトロニクス・ジャパンの社長キョン・ガプス氏。曲面ディスプレイ。最薄の箇所はわずか0.6cmである(クリックで拡大)

 LGエレクトロニクス・ジャパンは、LG OLED TVの特徴として、

  • 光のない“真実の黒”を表現できる
  • 液晶ディスプレイでは再現できない色域をカバーするので、より現実の色に近い色彩を表現できる
  • 曲面ディスプレイの採用により、視野角の差を解消できる
  • スリムなデザインで、リビングルームの景色が一変する

の4つを挙げている。いずれも、有機ELディスプレイならではの特徴だ。

 有機ELテレビは、自発光する有機EL素子を用いているので、黒を表現する際には有機EL素子自体をオフにすればいい。液晶ディスプレイのようにバックライトから光が漏れるということがないので、濃厚な黒を表現できる。このため、高いコントラスト比を実現できる。

photo より鮮やかな色を表現できる。画像左が有機ELテレビ、右が液晶テレビだが、その差は歴然だ(クリックで拡大)

日本は「厳しい市場」

photo LG Electronicsのイ・インギュ氏

 日本に初めて投入される有機ELテレビとはいえ、4K対応の品種では想定小売価格が60〜100万円というのは、昨今のテレビ市場で考えればかなり高い価格帯だ。LGエレクトロニクス・ジャパンも、その点は明確に認識していて、「今回は大々的なプロモーションは考えていない。認知度を高めるべく、販売店と協力しながら有機ELテレビの良さを消費者に説明したり、体験会などのイベントを行ったりしたい」と述べている。とにかく日本市場に最初に有機ELテレビを投入することが最優先という意図が感じられた。

 LG Electronics専務で、ホーム・エンターテインメント事業本部 テレビ/モニター事業部 事業部長を務めるイ・インギュ氏は、「日本の消費者は技術に詳しく、品質にもこだわりがあるので、日本のテレビ市場は厳しいと認識している」と述べ、だからこそ「LGの有機ELテレビの良さを評価してもらいたい」と話す。

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