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複雑なクロックツリーを簡素化、柔軟な周波数設計が可能にTECHNO-FRONTIER 2015

Integrated Device Technology(IDT)は、「TECHNO-FRONTIER 2015」(2015年5月20〜22日、千葉・幕張メッセ)で、プログラマブルクロックジェネレータやパワーマネジメントICなどを展示した。

» 2015年05月22日 17時00分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

 Integrated Device Technology(IDT)は、2015年5月20〜22日に千葉・幕張メッセで開催された「TECHNO-FRONTIER 2015」において、プログラマブルクロックジェネレータを始め、パワーマネジメントICやワイヤレス給電システムなどを紹介した。

 プログラマブルクロックジェネレータとしては、「ユニバーサル周波数変換器(UFT)」と「VersaClock 5」の2製品を展示した。UFTは個別にプログラム可能な8系統の出力を備えている。RMS位相ジッタは12kHz〜20MHzの範囲で標準300fsである。また、2個のPLLを内蔵した製品も用意している。

 「何らかの要因で外部からのクロックソースが途絶えても、内部のPLLを用いて発振し続けることができる。こうした冗長構成により、高い信頼性を確保することが可能となった」(説明員)と話す。マルチボードシステムの同期イーサネットラインカード、ギガビット/テラビットのIPスイッチ/ルータ装置などの用途に向ける。

UFTを搭載した評価キット

 VersaClock 5ファミリは、独立した4対の出力を備え、最大350MHzの周波数を生成することができる。4系統の差動クロックジェネレータ、または8系統のシングルエンドクロックジェネレータとして機能し、最大4種のコンフィギュレーションを設定して保存しておくことができる。「民生機器やネットワーク機器、産業用機器などのシステム開発において、設計の自由度を高め、高性能化を実現できる製品」(説明員)と位置付けている。消費電力は競合製品に比べてほぼ半分と小さい。

 展示ブースでは、操作性に優れたGUIにより、タイミングデバイスに対する入力値や出力値などの設定を比較的容易に行うことができる開発支援ツール「Timing Commander」もデモ展示した。

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