東芝は、「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2015(WTP2015)」(2015年5月27~29日、東京ビッグサイト)で、無線LAN機能搭載のSDHCメモリカード「FlashAir」を用いたサイネージディスプレイのデモ展示などを行った。
東芝は、2015年5月27~29日に東京ビッグサイトで開催された「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2015(WTP2015)」で、無線LAN機能搭載のSDHCメモリカード「FlashAir」を用いたサイネージディスプレイのデモ展示などを行った。スマートフォンで手軽にコンテンツを作成/送信し、リアルタイムに表示させることが可能である。
FlashAirは、無線LAN規格「IEEE802.11b/g/n」に対応しており、メモリ容量としては8Gバイト品、16Gバイト品、32Gバイト品を用意している。このメモリカードをデジタルカメラに実装すれば、PCやタブレット端末、スマートフォンなどとケーブルをつないだり、カードをカメラから取り出したりしなくても、無線LAN対応の機器であれば撮影したデータを手軽に共有することができる。
展示ブースで行ったサイネージディスプレイのデモでは、FlashAirをウェブサーバとして活用した。FlashAirに電源を供給するために、USB-AC充電器に接続されたUSBカードリーダー/ライターのスロットにFlashAirを挿入し、通電状態とする。FlashAirが無線の中継器として機能するため、機器間で無線通信する場合に、別途サーバ装置などを用意する必要はない。
ディスプレイに表示させるコンテンツは、スマートフォンなどを使って簡単に制作することができるという。事前に用意されたテンプレートを選び、スマートフォンなどで撮影した写真を張り付け、必要によってテキストを入力すれば完成する。こうして作成したコンテンツを送信すると、ディスプレイに表示される仕組みだ。「コンテンツの変更などもスマートフォンで簡単に行うことができる。例えば、『タイムサービス特価』など、リアルタイムに変化する情報も、簡単に変更して送信することができる」(説明員)と話す。スマートフォンから最大6台の表示装置にデータを同時送信することが可能だ。
この他、家電機器や計測機器などにもFlashAirの応用が広がっている。例えば、FlashAirとNIFTY「Smart Serve」を用いることで、ネットワーク機能が搭載されていない家電製品でも、クラウドシステムとシームレスに接続することが可能となる。また、IoTプラットフォーム「dalchymia」とFlashAirを活用して、計測データの収集/蓄積から、データ監視/管理、計測機器の管理/制御などを行うことができるという。
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