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1秒間に200枚撮影できる高感度CCD――シャープ近赤外光を使えばナンバープレートも鮮明に

シャープは2015年7月15日、高速に移動する被写体を鮮明に撮影できる1/3型35万画素のCCDイメージセンサーを発表した。

» 2015年07月17日 10時10分 公開
[竹本達哉EE Times Japan]

可視光感度3800mV

 シャープは2015年7月15日、高速に移動する被写体を鮮明に撮影できる1/3型35万画素のCCDイメージセンサーを発表した。既にサンプル出荷を開始し、サンプル価格は8000円。画像検査装置など産業機器やITS(高度道路交通システム)向けに展開する。

 開発したCCDイメージセンサーは、光を画像信号に変換する領域を拡大することにより、「業界最高の可視光感度3800mV(カラーフィルタ搭載品)を実現した」(同社)という。画像信号の独自高速転送技術と2チャンネル出力を採用し、1秒間に200枚のVGA画像を出力する高速撮影に対応した。

ITS/FAカメラ向け1/3型35万画素CCDイメージセンサー

 こうした機能により、製造ラインでの位置決めや検査などの高速処理を実現、生産効率の向上に貢献するという。さらに、近赤外光を照射することで、夜間に高速移動する自動車のナンバープレートや暗闇の中の物体を鮮明に撮影できる。

 開発したCCDイメージセンサーは、1チャンネル出力と2チャンネル出力の2タイプそれぞれで、原色カラーフィルタ品と白黒カラーフィルタ品をラインアップし、計4種をそろえている。白黒カラーフィルタ搭載品の可視光感度は5700mV。1チャンネルタイプの動画撮影性能は、VGAサイズ(640×480ピクセル)で120フレーム/秒(fps)となっている。

 量産開始時期は、4種ともに2015年9月末としている。

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