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部分痩せは可能なのか? (後編)世界を「数字」で回してみよう(20) ダイエット(5/9 ページ)

» 2015年09月29日 09時00分 公開
[江端智一EE Times Japan]

あくまで真剣に検証してみる

 この私の膠着(こうちゃく)状態を破ったのが、この後編冒頭の嫁さんの一言、「ブラジャー」だったのです。

 嫁さんは(そして多分、担当のMさんや、多くの女性も)、ブラジャーの装着感で、胸の大きさが減っていくことを実感していたと想定できそうです(体重と違って、日常的に胸囲の測定をしているとも思えませんし)。

 これを数字で回してみたいと思います。

 まず、問題を単純化するために、女性の乳房を理想的な円形を半分に分割したものとして、取り扱うこととします。

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 このモデルにおける基準値を、「ブラジャーのカップ」とするものとします。ブラジャーのカップはトップバスト(乳房の最も高い位置を経由する胸囲)と、アンダーバスト(乳房の影響下にない胸囲)との差分で決まるものだそうです(今回始めて知りました)。

 それぞれのカップにおける、乳房の直径、面積、および体積の計算結果は、以下の通りになりました。

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 ここで注目するべきポイントは、女性の手のひらというのが、女性の乳房を測定するのに、理想的な測定ツールとなっているということです(ブラジャーのFカップの規準器として使えそうです)。つまり、女性は、ブラジャーの他にも、手の平を使って常時観測可能な状況にあることが推認されます。

 そして、この乳房は、身体のどの部分にも見られない独特の変化をするのです。

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 乳房のライン、表面積は、その値が小さくなるほど、収縮感が加速します。

 つまり、ダイエットが順調に進めば進むほど、ブラジャーのカップのサイズ、または、ブラジャーのカップからの圧力の両方において、乳房が加速的に小さくなっていくように「感じられる」ようになっているのです。

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