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5Gの携帯電話技術とミリ波通信用周波数生成技術福田昭のデバイス通信 ISSCC 2016プレビュー(1)(2/2 ページ)

» 2015年12月18日 14時30分 公開
[福田昭EE Times Japan]
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ミリ波通信向けの周波数生成技術

 2月1日の午後1時30分からは、いよいよ一般講演のセッションが始まる。セッション2からセッション6までの5本のセッションが同時並行に進行する。メインテーマはセッション2が「RF」、セッション3が「ワイヤライン通信(有線通信)」、セッション4が「デジタル・アーキテクチャ」、セッション5が「アナログ」、セッション6が「イメージャ/MEMS/医療/ディスプレイ」である。

2月1日の講演セッション一覧 2月1日の講演セッション一覧(クリックで拡大)

 セッション2のサブテーマは「RF周波数生成技術」。GHzからTHzと高い周波数の信号を生成する回路技術や、電圧制御型発振器(VCO)などの開発成果が報告される。University of California, Los Angelesなどの共同開発チームは、0.56THzと極めて高い周波数の信号を生成するPLL回路技術を発表する(講演番号2.1)。またOregon State Universityは、ミリ波生成アレイ向けに28GHzでジッタが104フェムト秒と低いPLL技術を報告する(講演番号2.2)。

セッション2のみどころとハイライト講演 セッション2のみどころとハイライト講演。2015年11月16日に東京で開催されたISSCC記者会見の資料から(クリックで拡大)

 セッション3のサブテーマは「超高速トランシーバ」である。このセッションでは、銅ケーブルや光ファイバ・ケーブルなどの有線ケーブルを使用した通信回路の開発成果が発表される。日立製作所は、銅ケーブルの損失が50dBもありながら、25Gビット/秒と高速に信号をやりとりするシリアルリンク・トランシーバを報告する(講演番号3.3)。富士通研究所とソシオネクストは共同で、56Gビット/秒と高速で247mW/レーンと低消費のトランシーバを発表する(講演番号3.5)。

次回に続く

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