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» 2016年01月21日 16時00分 公開

R-INコンソーシアム、初のフォーラム開催:“つながる工場”実現へ、パートナーが事例紹介 (2/2)

[馬本隆綱,EE Times Japan]
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パートナー企業が開発事例を紹介

 フォーラム会場には、パートナー企業が約30の開発事例についてデモ展示を行った。その1つが、日立超LSIシステムズの「R-IN32エンジン接続による設備の見える化」である。VCIMBox本体とR-IN32エンジン搭載ボードを組み合わせる(今後一体化の予定)ことで、通信機能を備えていない旧来の製造設備であっても情報収集が可能となり、工場全体の統合管理する上位システムとの連携を実現することができるという。

日立超LSIシステムズは、「R-IN32エンジン接続による設備の見える化」の実演デモを行った

 会場では、装置の稼働状況をランプ点灯で示すシグナルタワーの電気信号(接点I/O情報)を検知。その状況をVCIMBox本体に送信し、R-IN32エンジンを介してCC-Link IEなどに対応した各種装置間で通信を行うデモを行った。2016年中には製品化する予定だという。

 システムインテグレーターのベルチャイルド及びその関連会社であるインターファクトリーパートナーズは、「EtherCAT to Cloud」として、データ収集装置「Fast Monitor」やSaaS(Software as a Service)型クラウドサービス「iBRESS」によるデモ展示を行った。

 Fast Monitorは、EtherCAT対応の装置であれば、メーカーを問わず接続してデータ収集を行うことができる。マスターコントローラのプログラムを変更する必要もない。データ収集は5ミリ秒ごとに行うことができる。このため、数千点のセンサー情報も取りこぼすことなく、クラウド側にデータを送信することができるという。会場では、EtherCATネットワーク上にあるモーターの位置データを収集し、送信されたデータを基にディスプレイ上でモーターの状態監視を行った。

ベルチャイルド及びインターファクトリーパートナーズは、「EtherCAT to Cloud」のデモ展示を行った

 イー・フォースは、「RZ/T1を使ったEtherCAT及びORiN(Open Resource interface for the Network)とのネットワークデモ」を行った。今回は組み込みプロセッサであるRZ/T1で、ORiNへの接続機能を実現した。ORiNは、メーカーや機種を問わず、ロボットやPLC、NC工作機械などの情報を、共通な方法でアクセスすることができる標準的な通信インタフェース仕様である。これにより、PCのアプリケーションソフトウェアからでも容易に製造装置へアクセスすることが可能となる。

 会場には、RZ/T1を搭載したマスターボードと、R-IN32エンジンを用いたスレーブボードを用意した。マスターボードにはRTOS「μC3」やTCP/IPスタック「μNet3シリーズ」が実装されている。こうしたシステム構成にすることで、PC側からモーターに取り付けられたセンサーなどにアクセスし、その測定データをクラウド側に伝送することが可能になるという。

左がRZ/T1を搭載したマスターボード、右がスレーブボードの外観
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