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20年をかけて開発した磁気センサーEE Times Japan Weekly Top10

EE Times Japanで2016年4月9〜15日に、多くのアクセスを集めた記事をランキング形式で紹介します。さまざまなトピックのニュース記事、解説記事が登場!!

» 2016年04月16日 17時00分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]

「EE Times Japan Weekly Top10」バックナンバー

 1位に「2015年半導体メーカー売上高ランキング」、2位に「15Wワイヤレス給電仕様が公開、2つの新たな方式」、3位に「Intel、「ムーアの法則は微細化の実現ではない」」がランクインしました。

 8位の記事は、これまでにない新しい原理を採用した超高感度の磁気センサーです。従来のホールセンサーに比べ、50倍の感度を実現しています。ウェアラブル機器や自動車、医療機器を劇的に変える可能性のあるセンサーですが、開発は容易ではありませんでした。開発者の1人である、マグネデザインの本蔵義信氏は、この超感度磁気センサーの開発に、延べ20年をかけています。何度も壁にぶつかりながらも、コツコツと地道に研究開発を続け、やっと同センサーを量産するメドが立ったのです。現在は米国シリコンバレーと日本を中心に、積極的に売り込みをかけているところです。日本発の最先端技術を、応援したいと思います。

 IoT(モノのインターネット)は、今後のエレクトロニクス市場をけん引する要素として筆頭に挙がるトレンドです、そこではセンサーが欠かせません。センサーそのものの性能も上がっていますが、アプリケーションの面でどのような新しい動きが出てくるかも重要になります。

 それに伴い、センサーのサプライヤーは、これまでセンサーを組み込んだことなどないメーカーと話をする機会も増えてくるはずです。その時に、センサーにどういった付加価値を付けて提供できるかが、鍵になりそうです。「コウモリは飛行ルートを“先読み”する、超音波で」「指で曲げるだけで電流が2倍になる有機半導体」「脊髄機能を見える化するセンサー、MRIと併用へ」も、ぜひお読みください。


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