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人身事故に遭わない秘策は“都会に住むな”!?世界を「数字」で回してみよう(30) 人身事故(5/10 ページ)

» 2016年05月30日 11時30分 公開
[江端智一EE Times Japan]

過去10年をさかのぼる

 さて、前回、内閣府が発表している平成27年版の「自殺対策白書」から、各種の自殺の手段の中で、「飛び込み自殺」の人気度をグラフで示しました*)

*)なお、自殺対策白書の中では「飛び込み自殺」と「飛び降り自殺」は区別されています。

 2014年のデータでは、飛び込み自殺が、若い世代と女性に人気があるのは明確です。

 これを実際の自殺者数として計算してみますと、以下のようになりました。

 このグラフから、飛び込み自殺が、若い人や女性に多いことは、実際の人数でも明らかです。

 この段階で、私は「飛び込み自殺」の特徴は、「若い」「女性」が多いことだろうと考えたのですが、念のために、さかのぼって10年間くらい調べてみたところ、全く異なる数字が見えてきたのです。

 以下の図は、2014年から、3年間さかのぼった2011年の飛び込み自殺者数の世代比較です。

 この段階で、既に「若い」「女性」の傾向が崩れてしまっています。

 そして、ここから、2年さかのぼった結果が、これです。

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