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リモートカメラの自動追尾は多様な学びを創造する議事録の収録を活性化?(2/2 ページ)

» 2016年06月29日 09時30分 公開
[庄司智昭EE Times Japan]
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多様な学びの場を提供

 3つ目は、「状況に応じた重み付け」だ。最終的な追尾対象の位置決定は、1つ目と2つ目の結果を統合して行われる。しかし、身振りの激しい講師の場合、「動き・頭部検出」では、縦形状の変化を検出するガボールフィルターが手の動きを検出してしまう恐れがある。また、講義室に肖像画やポスターが貼られている場合、「テンプレートマッチング」では、肖像画やポスターを講師の頭部の判定する恐れがある。

 そこで、「状況に応じた重み付け」が出てくる。PCのインタフェースでは、「動き・頭部検出」と「テンプレートマッチング」の重み付けを事前に行うことが可能だ。そのため、講義室の多様な環境下においても、追尾に対応できるとしている。

自動追尾を実際に行っている様子 (クリックで拡大)

 最後は、「顔認証」である。データベースに登録している顔と照合することで、追尾対象を決定する。米澤氏は、「自動追尾ソフトウェアによって、講義収録の活性化につながり、多様な学びの場を提供することにつながる」と語る。

 なお、リモートカメラの市場は現在250億円規模であり、同社の占める割合は30〜40%。年10%の成長率を達成しており、今後も成長が期待できる分野とする。また、映像解析技術と組み合わせて、スポーツ用途などへの応用も検討しているとした。

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