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誰でも起業を、“フランスのジョブズ”の哲学インキュベーション施設探訪(2)(3/3 ページ)

» 2017年08月07日 11時30分 公開
[Junko YoshidaEE Times]
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誰にでも起業のチャンスを

 米国では、インキュベーターやアクセラレーターの社会的責任が言及されることはほとんどない。つまるところ、新興企業は厳しいビジネスモデルであり、どの企業も生き残るための戦いを避けられない。

 そうした状況の中、Station Fは2017年6月末、「Fighters Program」と呼ばれるプログラムを発足させた。このプログラムのミッションは、社会的に恵まれていない人々が起業家精神をより容易に身につけられるようにすることである。

 Station Fのディレクターを務めるVarza氏は、最近のブログ投稿の中で、「優れた起業家の多くは、名門校を卒業していたり、比較的恵まれた状況で育ったりしているなど、似たようなバックグラウンドを持っていることが多い。それはそれで素晴らしいことではあるが、恵まれない状況で育ったというバックグラウンドを持つ人でも、優れた起業家になることができるとわれわれは確信している」と述べた。

(次回に続く)

【翻訳:青山麻由子、田中留美、編集:EE Times Japan】

⇒「インキュベーション施設探訪」連載バックナンバー一覧

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