続いて登壇したSigfox CEO(最高経営責任者)のLudovic Le Moan氏は、「新しいビジョンの下で、あらゆるモノをつなぐネットワークを構築したかった」と、同社の理念にあらためて触れた。現在、SIGFOXは32カ国でネットワークを展開している。「2018年中に、60カ国、600万個のデバイス、そして10億人の人々をつなぐネットワークに成長することを目指している」(Le Moan氏)
Le Moan氏は、「今後、通信速度を上げるなどの予定はあるか」との質問に対し、「技術的に無理なことではないが、その必要がない。自分たちの立ち位置に合っているのは現在のスループット(上りで100ビット/秒)である」と答えた。黒瀬氏も、「SIGFOXは、(IoT向けに)割り切った仕様になっている。それ故、低価格で動作が軽いといった特長を実現できている」と付け加えた。
IoT時代で勝つには“組み込み視点”の議論が必要だ
EE Times Japanでは、組込みシステム技術協会(JASA)とスキルマネージメント協会(SMA)が推進する「IoT技術高度化委員会」とコラボレーションし、連載「JASA発IoT通信」をお届けしていく。連載第1回目は、同委員会で主査を務める竹田彰彦氏のインタビューを紹介する。