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12ビット新型オシロ、8GHzで最大5Gポイントのロングメモリ特別な仕様を“当たり前”に(2/2 ページ)

» 2018年05月15日 09時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]
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新たなプローブインタフェースを搭載

 WavePro HDには、新たなプローブインタフェース「ProBus2」を搭載した。8GHz作動プローブ「D830-PB2」と6GHz作動プローブ「D610-A-PB2/D620-A-PB2」は、BNCコネクターと互換性を有するため、従来の4GHzのProBusインタフェースにも接続することができる。

 WavePro HDは今回、合計8モデルを用意した。価格(税別)は、467万円〜1115万円となる。

WavePro HDのモデル名と価格一覧 出典:テレダイン・レクロイ・ジャパン

 同社は、分解能が12ビットのWavePro HDと、従来の8ビットオシロスコープによる観測波形の一例を紹介し、その違いを明らかにした。

波形を拡大すると12ビットと8ビットの分解能差が明確となる (クリックで拡大) 出典:テレダイン・レクロイ・ジャパン
原直氏

 テレダイン・レクロイ・ジャパンの代表取締役を務める原直氏は、「テレダイン・レクロイが高分解能オシロスコープ市場をけん引してきた」と話す。特に近年は、高い性能で消費電力が極めて小さい携帯機器、高性能な組み込みコンピュータシステムなどが登場する。これらの機器を正確に評価しデバッグするためには、より性能を高めたオシロスコープが必要になるという。

 「分解能12ビットで8GHz帯域、20Gサンプル/秒、5Gポイントのロングメモリという仕様は、これまで特別であった。WavePro HDの市場投入によって、これが当たり前の仕様になる」(原氏)と強調した。

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