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ESEC2018&IoT/M2M展 特集

レベル4〜5の自動運転車向け、“A4サイズ”の開発基板アヴネットが展示(2/2 ページ)

» 2018年05月15日 15時30分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]
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ユーザーにはサービス開発に集中してもらう

 ユーザーの開発事例では、テレマティクスサービス開発などを手掛けるスマートドライブの「SmartDrive Cars」を紹介した。SmartDrive Carsは、安全運転を促進するためのコネクテッドカーサービスだ。クルマのアクセサリーソケットに専用デバイスを挿入すると、専用計測アプリと連動して、運転データがサーバに送信される。ハンドリングや急発進、急ブレーキなどの項目から運転の安全性が判断され、一定距離を安全に運転できるとポイントがたまる。これらのポイントは、Amazonギフト券や、「nanaco」などの電子マネーに交換できる。

 アヴネットは、専用デバイスに採用されているモジュールを提供した。Digi InternationalのSOM(System On Module)「ConnectCore 6UL」だ。NXP Semiconductorsのプロセッサ「i.MX 6UL」と周辺回路、パワーマネジメントIC、Bluetooth Low Energyなどが集積されている。「ConnectCore 6ULには多くの機能があるので、専用デバイスを短期間で開発できた。これをゼロから開発した場合、かなり時間がかかっただろう。ユーザーが思い描く機能の実現に必要なハードウェアやソフトウェアを当社が提供することで、ユーザーには本来の仕事であるサービス開発に集中してもらえる。これが、アヴネットの役割だ」(アヴネット)

「SmartDrive Cars」向けの専用デバイス(左、赤枠内)と、Digi InternationalのSOM(クリックで拡大)
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