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ワイヤレスジャパン2018 特集

国内唯一のQi認証機関、最大15Wまでの認証が可能に給電から通信まで認証をサポート

UL Japanは、「ワイヤレスジャパン2018」(2018年5月23〜25日、東京ビッグサイト)で、同社が提供する無線技術関連の試験、認証サービスの紹介を行った。同社では、IoT(モノのインターネット)機器に求められる認証作業について、各種ロゴから各国の電波法認可まで取得をサポートする。

» 2018年05月28日 13時30分 公開
[松本貴志EE Times Japan]

 UL Japanは、「ワイヤレスジャパン2018」(2018年5月23〜25日、東京ビッグサイト)で、同社が提供する無線技術関連の試験、認証サービスの紹介を行った。同社では、IoT(モノのインターネット)機器に求められる認証作業について、各種ロゴから各国の電波法認可まで取得をサポートする。

同社ブースの様子(クリックで拡大)

「顧客から求められていた」Qi最新規格への対応

 同社ブースでは、Qi(チー)の認証、ロゴ取得サービスにひときわ注目が集まっていた。Qiは、Wireless Power Consortium(WPC)が推進する電磁誘導方式の無線給電規格であり、同社は国内唯一のWPC認定試験所となっている。

 無線技術に限らずさまざまな試験や認証サービスを提供する同社だが、「一般の問い合わせについては現在、Qiに関するものが最も多い」(同社担当者)として、特に2017年モデルのiPhoneに採用された後、引き合いが非常に増えたという。

 また、同社は2018年5月より、最新規格となる最大15W給電対応の「Qi EPP(Extended Power Profile)」認証を開始する予定だ。「今まで5W給電までの規格(Qi BPP:Baseline Power Profile)への対応のみとなっていたが、顧客よりQi EPPへの認証対応を強く求められていた。これを受けてUL Japanでも試験装置の導入など設備投資を実行し、15WまでのQi認証に対応が可能になった」(同社担当者)

Qi EPP認証の概要(クリックで拡大)

 同社ブースではその他に、IoT機器向けサイバーセキュリティ認証プログラムや、世界各国の電波法規制に対応する試験や認証申請代行サービスの訴求を行っていた。

無線試験や認証申請代行サービスの概要。背景の世界地図では2.4GHz帯での短距離無線機器に対する認証の要否を示す(クリックで拡大)

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