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Bluetooth 5.1対応モジュール、アンテナ16個で±5度の精度Silicon Labsが展示(1/2 ページ)

Silicon Labs(シリコン・ラボラトリーズ)はドイツ・ニュルンベルクで開催中の組み込み技術の展示会「embedded world 2019」(2019年2月26〜28日)で、Bluetooth 5.1に対応したコネクティビティモジュール「Wireless Gecko」などを展示した。

» 2019年03月01日 14時30分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]
Silicon Labsのブース

 Silicon Laboratories(Silicon Labs)はドイツ・ニュルンベルクで開催中の組み込み技術の展示会「embedded world 2019」(2019年2月26〜28日)で、Bluetooth 5.1に対応したコネクティビティモジュール「Wireless Gecko」などを展示した。

 Bluetooth 5.1は、2019年1月28日(米国時間)に発表されたバージョンで、方向検知機能、つまり電波が飛んでくる方向が分かる機能が追加されている(関連記事:Bluetooth、センチメートル精度の測位も可能に)。これによって、従来のBluetoothでは3〜4mだった測位精度をサブメートル(1m以下)にまで向上できるとされている。

 この新機能で、飛躍的に市場が拡大すると期待されているのが、資産追跡(アセットトラッキング)と屋内測位システムである。

資産追跡の精度を向上する到達角度(AoA:Angle of Arrival)の検知。図版の「Asset(資産)」は、追跡タグを取り付けた追跡対象物を指す。そこから発信した電波を複数の「Locator」が受信し、それらの角度データからゲートウェイが、追跡タグの位置を割り出す 出典:Silicon Labs(クリックで拡大)
屋内測位の精度を向上する発信角度(AoD:Angle of Departure)の検知。複数のビーコンから発信された電波をモバイル端末などが受信し、それらの角度データから位置を算出する 出典:Silicon Labs(クリックで拡大)

 上記の例では、追跡タグとモバイル機器に搭載するBluetoothモジュールは既存のままでよいが、ソフトウェアのみBluetooth 5.1に対応できるようアップデートする必要がある。一方で、Locatorやビーコンは、ソフトウェアをアップデートする他、複数の電波を送受信するためにアンテナを追加する必要がある。

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