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» 2019年03月06日 10時30分 公開

汎用マイコンでUSB Type‐C対応:ST、STM32Cubeエコシステムに新機能を追加

STマイクロエレクトロニクスは、汎用マイコン「STM32G0シリーズ」で認証済みUSB Type‐CとPower Delivery(PD)3.0プロトコルを活用するための新たなツールと機能を「STM32Cubeエコシステム」に追加した。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

USB Type‐Cコネクター管理とUSB PDプロトコル処理を統合

 STマイクロエレクトロニクスは2019年3月、汎用マイコン「STM32G0シリーズ」で認証済みUSB Type‐CとPower Delivery(PD)3.0プロトコルを活用するための新たなツールと機能を、「STM32Cubeエコシステム」に追加したと発表した。

 STM32G0シリーズは、USB Type‐C仕様に対応する汎用マイコン。「Arm Cortex‐M0+」プロセッサや最大512Kバイトのフラッシュメモリおよび、12ビットA‐Dコンバーター、D‐Aコンバーター、高速コンパレーター、高解像度タイマーなどを搭載。USB Type‐C/PDインタフェースIPにより、認証取得済みのUSB Type‐Cコネクター管理とUSB PDプロトコル処理の機能が統合される。

 USB PDインタフェースは最大2ポートを搭載し、それぞれUSB Type‐CのSNK(受電側)、SRC(給電側)または、DRP(Dual Role Power)に対応する。また、PPS(Programmable Power Supply)やCC通信信号を介してのファームウェアアップグレード、認証メッセージなど、オプションのUSB PD機能もサポートしている。機能が追加されたマイコン初期設定ツール「STM32CubeMX」を用いると、ポート数を設定してSNK、SRCまたはDRPを選択することが可能である。

 新たに用意したSTM32開発エコシステム「STM32CubeMonitor‐UCPD」は、開発者がUSB Type‐C/PDの設定を選択し、USB Type‐Cインタフェースを介して送受信されるデータと電力制御信号を視覚化することができる。USB PDコマンドを対象ボードに送信すれば、アプリケーション環境と通信することも可能である。

 この他、ワンクリックで変更できる「電源ロールとデータロール設定」機能、アプリケーションをデバッグするための「プロトコルメッセージ/バス電圧/バス電流のリアルタイムモニター」機能なども搭載した。

 また、STM32G0 Discovery Kit「STM32G071B‐DISCO」は、PCやUSB‐Cドッキングステーションなど任意のUSB Type‐Cホストへ接続する場合に、USB Type‐Cポートへアクセスして電源能力の状態をチェックすることができる。STM32CubeMonitor‐UCPDと組み合わせれば、USB PD解析ツールとして活用できる。2つのUSB Type‐C機器間でUSB PDデータパケットの追跡や挿入も可能だという。

 「STM32G081B‐EVAL」プラットフォームには、STM32G0マイコンで管理される2個のUSB Type‐Cポートを備えたドーターカードが用意されている。また、USB Type‐Cを評価するためのサンプルプログラムなども提供する。

 参考価格はSTM32G071B‐DISCOが約65米ドル、STM32G081B‐EVALが約382米ドルである。STM32CubeMXとSTM32CubeMonitor‐UCPDは無償で提供する。

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