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» 2019年03月26日 09時30分 公開

デバイスからFaaSまでを提供:Xilinx、データセンター事業でエコシステム拡大に注力 (2/2)

[村尾麻悠子,EE Times Japan]
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パートナー各社がデモ

 Xilinx Data Center Acceleration Seminarでは、ザイリンクスやパートナー各社がデモを披露した。

 AI向けプラットフォームを開発するABEJAは、ユーザーが所有しているエッジデバイスに対して、リモートで機械学習機能を実装できるソフトウェア「ABEJAプラットフォーム」のデモを披露した。クラウド上で作成した学習モデルを、組み込みGPUなどを搭載したマシンや、アクセラレーターカードに組み込み、例えば工場などの現場で推論に利用できるようにする仕組みだ。

左は「ABEJAプラットフォーム」の画面。右は、デモ用に作成した、FPGAを搭載したマシンのプロトタイプ(クリックで拡大)

 ワイジェイFXとフィックスターズは、為替取引向けのデモとして、為替情報をFPGAで高速演算するシステムを展示した。ダミーの銀行から為替レートがFPGAに入力されると、FPGAが為替を計算してダミー銀行に対して発注出力をする。現在は為替の計算をソフトウェアで行っているが、それに比べて発注情報到着の遅延が大幅に短縮される。ソフトの場合は遅延が数ミリ秒から数十ミリ秒発生するが、FPGAで行うと250マイクロ秒以下に短縮されるという。ワイジェイFXの担当者は、「為替レートの更新速度がどんどん速くなっていて、ソフトウェアを使った計算では間に合わなくなってきた。そのため、FPGAを使って高速に計算を行うことが今後必要になってくる」と説明した

左=デモ全体の様子/中央=デモの構成図/右=為替を計算したときの発注情報の遅延。青いグラフがソフトを使った場合で、赤いグラフがFPGAである。FPGAの方が、遅延が圧倒的に少ないのが分かる(クリックで拡大)

 ザイリンクスは、「SmartNIC(Network Interface Card)」のデモを展示した。パートナー企業であるSolarflareと開発している製品で、XilinxのFPGA「Virtex UltraScale+ VU9P」に、通信に必要なIPをまとめて搭載したもの。90Mpps(パケット/秒)という処理速度を実現できるという。さらに、基本的なNIC機能の他、従来であればASICが行う演算アクセラレーターの機能もFPGAに実装できるので、コストも削減できる。

「SmartNIC」のデモの構成(左)と、デモで行ったパケット処理速度を示したディスプレイ。数字が見にくいが、赤枠内を見ると、90Mpps前後の数値が出ていることが分かる(クリックで拡大)
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