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» 2019年03月28日 09時30分 公開

車両へ搭載し全方位監視が可能に:日立超LSI、画像認識ソリューションの機能強化

日立超LSIシステムズは、ディープラーニング技術を用い、カメラの入力画像から物体の検出や測距を行う「画像認識ソリューション(組み込み向け)」の機能を強化した。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

追加学習で新たな物体の検出も可能に

 日立超LSIシステムズは2019年3月、ディープラーニング技術を用い、カメラの入力画像から物体の検出や測距を行う「画像認識ソリューション(組み込み向け)」の機能強化版を発表した。4月1日より供給を始める。

 監視カメラや自動運転システム、ロボットシステムといった分野では、障害物検知などの用途でディープラーニングによる画像認識技術を活用する動きが高まっている。同社でも、カメラの入力画像から自動車や人物、障害物などを検出する「物体検出ソフトウェアライブラリー」や、検出物体までの距離を推定する「測距ソフトウェアライブラリー」を提供してきた。ただ、これまでのシステムは、入力するカメラが1台、距離推定は固定カメラに限定されていた。

 そこで今回、コントローラ1台に最大4台のカメラを接続して、その入力画像から物体検出や距離推定を行えるようにした。これにより、最大360度の監視が可能となる。物体の検出や距離の測定はカメラ1台ごとに行っている。もちろん、独自のDNN(Deep Neural Network)モデルにより、物体を高速に検出することができる。遠方や小型の物体検出に向けて「高解像物体検出ソフトウェアライブラリー」も用意している。

「物体検出ソフトウェアライブラリー」と「測距ソフトウェアライブラリー」を用いたマルチカメラによる物体検出と測距例。上図が各カメラの画像、下図はこれらを合成した画像(結果表示や画像の合成表示にはカスタマイズしたアプリが別途必要) 出典:日立超LSIシステムズ

 また、移動体に装着して物体までの距離を推定することにも対応した。利用条件として搭載車両は時速20km以下で走行し、搭載カメラの取り付け位置は路面から高さ0.5〜5.2m、路面はアスファルトやコンクリート、土、芝、砂利などの舗装路となっている。

移動体に搭載して物体の検出や測距を行った例(結果表示にはカスタマイズしたアプリが別途必要) 出典:日立超LSIシステムズ

 提供する標準機能で、自動車や人物、白線などを検出できる。追加学習サービスとして教師データ作成サービスや学習パラメーター作成サービスなども用意しており、標準機能以外の物体検出にも対応することが可能である。

 なお、価格については個別見積もりとなっている。新製品は組み込み向けだが、PC向けは既に機能強化版を供給中である。

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