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特集:IoTがもたらす製造業の革新〜進化する製品、サービス、工場のかたち〜
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» 2019年03月29日 09時30分 公開

日本通運が採用:物流のDXを支援、Intelの輸送可視化ソリューション (2/3)

[村尾麻悠子,EE Times Japan]

物流業界向けのプラットフォーム

 その一環として発表したのが、CLPだ。CLPは、サプライチェーンにおける荷物の輸送状況をリアルタイムで可視化するシステムである。個々の荷物に取り付けられたセンサータグが、位置や温湿度、衝撃、傾きといったデータを収集。それらのデータを、任意のタイミングで、ゲートウェイを介してクラウドに送信する。インテルの執行役員でインダストリー事業本部長のチョウ・ライ氏によると、センサータブとゲートウェイ間の通信は独自の近距離無線通信プロトコルで行うという。

「Intel CLP」のイメージ。ゲートウェイは、倉庫などの拠点やコンテナ、トラックなどの輸送車に取り付けられる。温度が逸脱したらアラームが通知される(クリックで拡大)
CLPに必要なコンポーネントのプロトタイプ。センサータグは、使い捨てができる(クリックで拡大)

 ライ氏は、「物流業界では、毎年、輸送貨物全体の30%が損傷や遅延、盗難といった被害に遭っていて大きな経済的損失が発生しており、輸送品質の向上が国際的な課題になっている」と説明する。薬品や生鮮食品など、厳密な温度管理が必要になる輸送では、温度の逸脱があると廃棄しなければならないケースもある。荷物の状況や位置情報を、サプライチェーン全体でリアルタイムに把握することは、大きな経済的効果をもたらすと、ライ氏は強調する。

輸送の品質には大きな課題がある(クリックで拡大)

 サプライチェーンを可視化するシステムは既存のものが幾つかあるが、ライ氏は、それらに比べてCLPは、リアルタイム性とコストに優位性があるとする。「既存のシステムではセンサータグを使い捨てできず、回収のコストが掛かっていた。既存システムに比べてどれほどコスト削減が可能なのかを明確に示すことは難しいが、センサータグを使い捨てできることが、コスト面で優位性を生んでいるのは確かだ」(ライ氏)

ゲートウェイとセンサータグを掲げるインテルのチョウ・ライ氏

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