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» 2019年04月12日 11時30分 公開

ドローン活用やエッジAIも展示:ドコモ、AI運行バスや製造業向けIoTサービスなどを展示 (1/2)

 NTTドコモは「第8回IoT/M2M展」(2019年4月10〜12日、東京ビッグサイト)で、人工知能(AI)を活用したオンデマンド乗り合い交通システム「AI運行バス」などを紹介した。同年4月から提供を開始しており、九州大学伊都キャンパスにて、すでに商用運行が始まっている。

[永山準,EE Times Japan]

 NTTドコモは「第8回IoT/M2M展」(2019年4月10〜12日、東京ビッグサイト)で、人工知能(AI)を活用したオンデマンド乗り合い交通システム「AI運行バス」などを紹介した。同年4月から提供を開始しており、九州大学伊都キャンパス(福岡市西区)にて、すでに商用運行が始まっている。

「AI運行バス」の各アプリ画面

需要に応じて配車、ルート決定「AI運行バス」

 「AI運行バス」は、ユーザーが専用のアプリで入力した乗車場所や希望乗車時刻、目的地から、AIがリアルタイムで最適な車両、ルートを算出し、需要に応じた配車とルート設定を行うことで、効率的な運行を行うサービス。会場では、ユーザー用とバスの運転手用それぞれのアプリを搭載した端末が展示され、ユーザーがアプリで目的地や乗車人数を入力して登録すると、それらの登録内容に応じて、運転手側のアプリに表示されるルートがリアルタイムで変更される様子などが確認できた。

 九州大学伊都キャンパスでは、「aimo」という名称で同年4月から商用サービスが始まっていて、キャンパス内の移動に利用されている。

「aimo」のユーザー用アプリ。希望場所や時刻、目的地を設定すると、配車の詳細が確認できる(クリックで拡大)

 これまでNTTドコモは、九州大学の他、東京都副都心地区や横浜市など国内10カ所でAI運行バスの実証実験を行っている。九州大学では固定ルートのバスの運行効率が4%程度だったのに対し、AI運行バスでは約19%まで向上したという。これは、東京都が運行する都営バスと同等の水準だ。

 今後は、運行ルート沿いにある商業施設情報のリアルタイム発信や各種クーポンとの連携など、サービスとの連携ビジネスについても検討を進めている。

ドローンで点検、レポートも自動で作成

 会場では、ドローンを活用したビジネスを支援するプラットフォーム「docomo sky」も展示されていた。docomo skyは、ドローンのセルラー接続、ドローンの運行管理、ドローンで取得したデータの解析、解析アプリや解析エンジンの開発という、4つを支援するためのプラットフォームだ。

左=ソーラーパネル点検の内容/右=デモ用のドローンや送信機など(クリックで拡大)

 ドローンをセルラーネットワークで常時接続することで、複数台の自動飛行、目視外での遠隔操作、機体情報やフライトの管理、撮影画像データなどのセンシングデータをリアルタイムに取得、その管理、分析を行うまでの一連の運用をWeb上で管理可能にすることをコンセプトとしている。

 最初のターゲット用途として、赤外線カメラを搭載したドローンを使用する「ソーラーパネル点検」サービスの提供を2019年3月から開始している。人による目視点検が不要になる「省人化」、サーマル画像と人工知能(AI)解析の組み合わせによる「検出精度向上」、ホットスポットと呼ばれる異常箇所の抽出やレポート作成までが自動で実現できることによる「短納期」などのメリットがある。

 docomo skyでは、ドローンが撮影した画像を多拠点にリアルタイムで伝送できる。具体的には、ドローンで撮影した映像を、送信機を介してノートPCに伝送。そのPC上でドコモ・システムズのクラウド型Web会議サービス「sMeeting」に接続すれば、多拠点に映像を送信することが可能だ。

 現在、日本ではドローン飛行についての制約がまだ厳しいが、NTTドコモの担当者は「規制緩和が進めば、さらに活用できる幅が広がっていく」と話している。

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