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» 2019年04月18日 09時30分 公開

電池交換不要で10年稼働:SIGFOXの測位技術で物流資材管理、アルプスのIoTタグ

アルプスアルパインは「第8回IoT/M2M展」(2019年4月10〜12日、東京ビッグサイト)で、電池交換なく10年以上稼働できる新開発の物流管理用IoT(モノのインターネット)デバイス「Lykaner」とSigfoxの新たな測位技術を組み合わせた「物流資材管理システム」や、アナログメーターに磁気センサーを用いたIoTデバイスを取り付ける「遠隔監視システム」を紹介した。

[永山準,EE Times Japan]

 アルプスアルパインは「第8回IoT/M2M展」(2019年4月10〜12日、東京ビッグサイト)で、電池交換なく10年以上稼働できる新開発の物流管理用IoT(モノのインターネット)デバイス「Lykaner(ライカナー)」とSigfoxの新たな測位技術を組み合わせた物流資材の管理システムや、アナログメーターに磁気センサーを用いたIoTデバイスを取り付ける遠隔監視システムを紹介した。

新開発された物流向け長期連続稼働デバイス「Lykaner」

10年間、電池交換不要で稼働

 物流資材管理システムは、IoT向けのLPWA(Low Power Wide Area)ネットワーク「SIGFOX」を提供するSigfoxとの協業によるもので、物流業界において課題となっている、パレットなど物流資材の紛失の防止と管理の効率化を図るソリューション。10年間電池交換不要で稼働が可能な物流管理用IoTデバイスLykanerを物流資材に取り付け、SIGFOXの新たな測位技術「Atlas Wi-Fi」と組み合わせることにより、低コストで物流資材の管理が可能になったという。

 Atlas Wi-Fiは、基地局の位置情報と電波強度をもとに測位ができるSIGFOXの「Atlas Native」を基本に、Wi-Fiアクセスポイントの情報を組み合わせた測位技術。物流施設のカゴ台車やパレットなどに取り付けたLykanerが、付近のWi-Fiのアクセスポイント情報を、SIGFOXネットワークを通じてクラウド上に送信する仕組みだ。Wi-Fiのアクセスポイント情報をベースとすることもあり、50m程度の精度となっているが、「物流施設ではそれほど拠点が密接している場合はないため、どの拠点にあるかということが把握できれば十分だというケースが多い」(アルプスアルパインの説明担当者)という。

物流資材管理システムの展示パネル

 Lykanerは、低消費電力のSIGFOXネットワークで通信を行う上、必要な時だけ動作させることが可能であり、電池交換なく10年の稼働が可能となっている。価格は、カゴ台車やパレットなどの物流資材の10%程度といい、低通信コスト、低通信コストを実現している。サイズは4×2インチ(10.16×5.08cm)で、−20℃〜+60℃まで動作可能。欧州では既に量産体制に入っていて、今春から欧州向けに提供を始める。

磁気センサーでメーターを読み取る

 アナログのガスメーターに磁気センサーを外付けし、メーターの針を読み取るデモも展示した。磁気センサーで針の位置を読み取り、その位置を基にガスメーターの数値を算出する。また、逆光や夜間などの光の状況に左右されず、安定した計測ができる。

左=展示されたアナログメーター検知用のデバイス/中央=既存のアナログメーターに簡単に取り付けできる/右=利用者はアプリによって遠隔地から確認が可能だ

 具体的には、センサーのデータがクラウドに送信され、そこで数値に変換される。ユーザーは、専用のアプリからメーターの数値を確認することができる。磁気センサーを使うことで、アナログのガスメーターでも、手軽で安価にスマートメーター化することが可能になる。

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