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見せてもらおうか、“真のホログラム”の性能とやらをLooking Glassが企業向けに登場(1/3 ページ)

Looking Glassの開発と製造、販売を手掛ける米Looking Glass Factoryは2019年5月28日(米国時間)、これまで開発者および3Dクリエイター向けに展開してきたLooking Glassのエンタープライズ向けとなる「Looking Glass Pro」を期間限定で先行販売すると発表した。

» 2019年05月29日 00時00分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]

裸眼で3Dモデルを立体視

 3D(3次元)モデルを裸眼で立体視できるホログラムディスプレイ「Looking Glass」のエンタープライズ向けが、ついに日本に上陸した。

 Looking Glassの開発と製造、販売を手掛ける米Looking Glass Factoryは2019年5月28日(米国時間)、これまで開発者および3Dクリエイター向けに展開してきたLooking Glassのエンタープライズ向けとなる「Looking Glass Pro」を、期間限定で先行販売すると発表した。通常価格6000米ドルのLooking Glass Proが、5月29日〜6月2日(日本時間で5月30日〜6月3日)の間だけ、5500米ドルで入手できる。出荷開始は2019年7月中旬となる見込みだ。

 Looking Glassは、SolidWorksやAutoCAD、AutodeskのMayaといった主要な3Dモデリングツールで生成された3Dモデルを立体表示できるディスプレイ。ユーザーは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)の専用ゴーグルを使う必要がない。

 Looking Glassの水平方向の視野角は50度である。3Dモデルについて、水平方向に1度ずつ角度が違う画像を45枚(つまり45度分)生成し、ディスプレイに搭載しているレンズアレイを通して最大60fps(フレーム/秒)で表示する。ユーザーは、それら45枚のうちの1枚を見ていることになる。そのため、見る角度によって見え方が異なる。

3Dモデルで生成した拳銃と弾丸を、「Looking Glass」で立体表示させている。透明なガラスケースに実際に拳銃が入っているのかと思うほどリアルだ(クリックで拡大)

カエルが指先を追うようなアプリケーションも作れる

Looking Glassのディスプレイの構造 出典:Looking Glass Factory(クリックで拡大)
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