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» 2019年05月31日 10時30分 公開

ワイヤレスIoT EXPO2019:「Sigfox」、幅広い分野の応用事例を紹介

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、「ワイヤレスIoT EXPO2019」で、IoT(モノのインターネット)ネットワーク「Sigfox」の最新情報と、Sigfox対応モジュールなどの関連デバイスおよび、その応用事例などを紹介した。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

Beacon測位も2019年中にサービス開始へ

 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、「ワイヤレスIoT EXPO2019」(2019年5月29〜31日、東京ビッグサイト/ワイヤレスジャパン2019併催)で、IoT(モノのインターネット)ネットワーク「Sigfox」の最新情報と、Sigfox対応モジュールなどの関連デバイスおよび、その応用事例などを紹介した。

 Sigfoxは、低消費電力で長距離伝送を強みとするIoTネットワーク。カバーする地域は世界60カ国にも及び、パートナー企業はSigfoxを活用したさまざまなサービスを提供している。社会インフラや設備、物流、農業など幅広い分野で実用化が進む。

 ロケーションサービスでは、Sigfox基地局を利用して測位をする「Atlas Native」や、Wi-Fiを利用して測位をする「Atlas Wi-Fi」に加え、Beaconを用いて測位をする「Bubble」のサービスも2019年中には開始する予定だ。アプリケーションに求められる位置精度によっては、GPS測位なしでも位置情報を得ることができるという。GPS測位との併用も可能である。

 Sigfoxは新たなサービスも計画している。衛星を利用した「Satellite Connectivity」サービスで、人口密度の低いエリアをカバーするのが狙いだ。衛星の打ち上げや技術検証などを行い、2020年後半をめどに商用サービスを始める計画を明らかにしている。日本では衛星を利用した新サービスの提供は未定だという。

 KCCSは、Sigfoxの国内オペレーターとして2017年よりサービスを始めた。全国の主要都市を中心にカバーエリアを拡大し、「2019年3月には、国内の人口カバー率が95%を超えた」(説明員)と話す。1年前に比べて30ポイントも上昇した。

 日本市場では、多くのパートナー企業が関連デバイスやシステムの開発を行い、Sigfoxを活用するためのソリューションやサービスを提供している。展示ブースでは、アルプスアルパイン製の物流管理用IoTタグ「Lykaner(ライカナー)」や、ホシデン製の「GPSトラッカー」、SMK製の「Sigfox汎用トランスミッター」といったデバイスを展示。児童や高齢者の見守りサービス、水道メーターの自動検針、空調管理システムなどに向けた導入事例も各パートナー企業が紹介した。

パートナー企業が提供する関連デバイス

 例えば、アイ・サイナップは自社のIoT機器「ミテテル」シリーズや、これらの機器で収集したデータを、Sigfox経由でクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」に送信して可視化するサービス「ミテテルクラウド」などを紹介した。

 ミテテルシリーズには、GPS情報を用いた「防犯ブザー」や「トラッキング」、斜面や法面を監視する「傾斜計」、鳥獣被害を防ぐ「鳥獣わな」などがある。例えば、鳥獣わな「ミテテルトラップ」が動作を検知した場合、位置情報を含めクラウド側に通知する。この情報は登録された担当者のスマートフォンにメールが届く仕組みである。ミテテルクラウドを活用すると、動作したわなの場所が地図上に表示されるという。大容量バッテリーなどを採用することで、寒冷地での利用も可能とした。

 CACHは、ワイヤレスひずみモニタリングシステム「ST-COMM」を紹介した。構造物などの変形をひずみセンサーで常時監視することができる。1台のST-COMMには、ひずみセンサーを最大4個まで接続できる。乾電池を搭載し数年単位の稼働が可能だという。既に大手建設会社などで活用されており、高い評価を得ているという。

左は「ミテテルトラップ」、右はひずみセンサーを接続した「ST-COMM」の外観

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