スタンレー電気は6月、従来品の1.7倍の光出力を実現した「超ハイパワー赤外LED」の販売を開始した。同社は、車載用のDMS(ドライバーモニタリングシステム)や乗員検知などでの用途を見込んでいる。
スタンレー電気は6月、従来品の1.7倍の光出力を実現した「超ハイパワー赤外LED」の販売を開始した。同社は、車載用のDMS(ドライバーモニタリングシステム)や乗員検知などでの用途を見込んでいる。
超ハイパワー赤外LEDは、指向半値角が60度の狭角タイプ「MHN1105MS」と120度の広角タイプ「MHN1106MS」の2種類が用意されている。サイズは、MHN1105MSが3.8×3.8×2.8mm、MHN1106MSが3.8×3.8×2.1mmだ。
同社独自のパッケージ技術によって、MHN1105MSが1630mW、MHN1106MSが1760mWと、従来の高効率タイプ「MFNシリーズ」の約1.7倍の光出力を実現。これによって、適正な照度が取れない環境でも、鮮明な画像を表示することができるという。同社は、「世界最高クラスの放射束を実現した」と強調している。
いずれも、発光波長は945nm、順電圧2.9V、動作温度は-40~+125℃。熱抵抗は、5.0K/Wで、同社がヘッドランプ用などのハイパワーLEDで培ってきた低熱抵抗と高信頼性の技術を応用したという。
同社は、主な用途として、今後の需要が見込まれる車載用のDMSや乗員検知のほか、ジェスチャーコントロール、セキュリティカメラ、赤外投光器、マシンビジョン、各種センサーなどを見込んでいる。
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