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» 2019年07月02日 13時30分 公開

小型のミリ波無線通信装置を開発:上空のドローンから4K非接触映像を実時間伝送

セコムと東京工業大学は、ミリ波無線通信装置を共同で開発し、100m上空を飛行するドローンから撮影した4Kの非圧縮映像を、地上のアクセスポイントにリアルタイムで伝送する実験に成功した。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

高精細映像で広域エリアを監視

 セコムと東京工業大学の阪口啓研究室(工学院電気電子系)は2019年6月、ミリ波無線通信装置を共同で開発し、100m上空を飛行するドローンから撮影した4Kの非圧縮映像を、地上のアクセスポイントにリアルタイムで伝送する実験に成功したと発表した。

 セコムと東京工業大学は、SOFTechコンソーシアムでの活動を通じて、2018年よりIntelが開発した小型軽量のレンズアンテナを用い、映像を長距離伝送できるミリ波無線通信装置の開発に取り組んできた。

 一般的にレンズアンテナは、電波の発射角度を絞ることで、到達距離を延ばすことができるが、ドローンに搭載するには形状や重量が課題となっていた。そこで今回、Intelの協力を得ながら、ドローンにも実装可能なミリ波無線通信装置を開発した。

 システム開発に当たっては、セコムがドローンによる広域監視を想定した映像伝送アプリケーションを開発し、実証実験による通信品質の検証などを行った。東京工業大学は、レンズアンテナを用いたミリ波無線通信装置の設計とハードウェア実装を担当した。

 開発した映像伝送システムを用い、長距離伝送の検証を行った。その結果、ドローンに搭載された4Kカメラが100m上空で撮影した映像を非圧縮のまま、地上に設置されたアクセスポイントに送信、リアルタイムで伝送することに成功した。

ドローンに搭載したミリ波無線通信装置で4K非圧縮映像をリアルタイムに伝送する実験のイメージ 出典:セコム、東京工業大学

 今回の成果を用いると、スタジアム警備やインフラのモニタリングといった用途において、広範囲の監視を高精細映像で行うことが可能となる。セコムと東京工業大学は、実用化研究を加速する計画だ。

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