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» 2019年08月22日 11時30分 公開

19年1月に暫定から正式CEOに就任:“IntelのCEO”という天職を見いだしたBob Swan氏 (1/2)

2019年1月に、Intelの暫定CEOから正式なCEOに就任したBob Swan氏。その背景にはどんな心境の変化があったのか。米国EE Timesがインタビューを行った。

[Nitin Dahad,EE Times]

“暫定”から“正式”に

 IntelのCEOという役職は、半導体業界の中でも誉れ高く、まず頻繁に募集されるようなことはない。Bob Swan氏は当初、全く興味がなかったという。

 2018年6月に、それまで5年間にわたって務めたIntelのCEOを、不名誉な形で退任することになったBrian Krzanich氏。同社従業員との不適切な関係が発覚したためだった。このニュースは、同社の従業員から役員クラス以上に至るまで全社員に影響を及ぼし、金融界やシリコンバレー、半導体業界など、幅広い分野に衝撃を与えた。

 Intelの取締役会は、このような危機的状況に苦しむ中、2016年10月から同社のCFO(最高財務責任者)に就任していたSwan氏に、救いを求めた。同氏は、20年以上にわたり経営幹部を務めてきた経歴を持つ、ベテランのビジネスマンだ。しかし同氏は、半導体製造機器メーカーであるApplied Materialsで7年間、取締会役員に就任した経験はあるものの、半導体業界には間接的にしか関与してこなかった。

 しかし、こうした経歴を持つ同氏には、少なくとも暫定CEOとしての資格は十分にある。Intelの取締役会が(管理職専門人材あっせん会社の助けを借りながら)新しい常任CEOを探す間、同社の手綱を取ることができる人物だ。Swan氏は、取締役会が徹底的に調査を行えるだけの十分な時間を確保することが重要だと認識していたため、一時的にIntelを指揮する代理役を喜んで引き受けた。しかし、同氏はもともと、CEOの職務そのものには興味がなかったという。

 Swan氏は、EE Timesのインタビューの中で、「私がCEOの職に興味を持てなかったのは、自分の本職を愛していたからだ。CEO就任には興味がなかったが、私の前任者が急に退任したことを受け、主な目標として、チームをまとめて事業に集中し、取締役会が、世界で最も素晴らしい役職の求人のために徹底的な調査を行えるよう、時間を確保することを目指して取り組んできた」と述べている。

Intelのオレゴン工場(米国)でエンジニアと話すBob Swan氏(写真右)

 しかし、常任CEOを探すのに6カ月以上もかかることになるとは、誰も想像していなかった。

 Swan氏は2019年1月31日に、それまで役職に付いていた「暫定」の文字を削除することを承諾した。2018年6月からその日までの間に、一体何があったのだろうか。なぜ同氏は、考えを変えたのだろうか。

 同氏は、「いく分か陳腐に聞こえるかもしれないが、私はCFO就任中に、Intelにほれ込んでしまった。そして、暫定CEOを務める中で、Intelに対する尊敬と称賛の気持ちが大きくなっていった。顧客企業が成功を収める上で、Intelがいかに重要な役割を担っているかを直接目の当たりにする機会を得られたからだ。また、他の経営幹部たちとも、チームとして協力し合うことができた」と述べている。

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