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» 2019年09月12日 10時30分 公開

ガラス形状は個別要求にも対応:Zytronicのタッチセンサー技術、90型まで対応

Zytronic(ザイトロニック)は、「SENSOR EXPO JAPAN 2019」で、独自の投影型静電容量型タッチセンサー技術を用いた27型タッチスクリーンを展示した。

[馬本隆綱,EE Times Japan]

デジタルサイネージ、産業機器、飲料自販機などの用途に注力

投影型静電容量型タッチセンサー技術を用いた27型タッチスクリーンによるデモ表示の模様

 Zytronic(ザイトロニック)は、「SENSOR EXPO JAPAN 2019」(2019年9月11〜13日、東京ビッグサイト)で、独自の投影型静電容量型タッチセンサー技術を用いた27型タッチスクリーンを展示。「ガソリン給油装置の操作画面」や「車の広告」などのデモ表示を行った。

 タッチスクリーン機能は、スマートフォンやカーナビゲーションなどに搭載され、一般的に広く普及している。こうした中で同社は、デジタルサイネージや自動販売機、ATM装置、産業機器、医療機器、ゲーム機器などにフォーカスして、タッチセンサー製品を展開する。

 同社は、ガラス加工とラミネーション技術で豊富な経験と実績を持つ。また、投影型静電容量(PCT)型と、一度に80以上のタッチイベントを検出できるマルチ投影型静電容量(MPCT)型のタッチセンサー技術を開発しており、耐久性や応答性に優れたタッチソリューションを提供する。

 同社の製品は、電極材料に銅を用い、線幅10μmで印刷する。一般的に用いられるITO(酸化インジウムスズ)に比べ抵抗値が低く、タッチスクリーンの大画面化が容易だという。Zytronicのセールス&マーケティング担当ディレクターを務めるIan Crosby氏は、「ITOを用いた場合、スクリーンサイズは最大27インチ程度である。これに対し、銅を用いる当社の場合は、5インチから90インチのサイズまで幅広く対応できる」と話す。

 使用できるガラスの厚みも大きく異なる。ITOタイプはせいぜい1〜2mm厚だという。これに対し同社の製品は、SN比が大きいため屋外仕様で3〜6mm厚、油田/鉱山機械仕様だと25mm厚まで対応可能である。

 ガラス形状の個別要求にも柔軟に対応する。端面に丸みを設けたり、カーブ形状にしたり、カメラ取り付け用の穴を開けたりすることができる。「実際に、ビジネスの95%はカスタム品」(Crosby氏)という。

 タッチセンサー製品は4タイプを用意した。顧客のさまざまな要求に適合できる「ZyBrid」、鉱山など強力な耐衝撃性が必要な用途に向けた「ZyTouch」、エントリーレベルの「ZyPos」そして、樹脂フィルムベースのフレキシブルな「ZyFilm/ZyproFilm」である。さらに、これらのタッチセンサー製品に向けて、シングルタッチあるいはマルチタッチ機能を実現するための各種コントローラボードを用意した。

 Zytronicは、英国内で設計と製造を行う。仕向地は全体の40%が欧州、北米が25%、日本を含むアジアが35%である。Crosby氏は、「日本市場はこの数年で急速に立ち上がってきた。全体でみるとまだ5〜10%だが、現在進行中の案件が受注に結び付けば、15〜20%の比率に高まるだろう」と、日本市場に大きな期待を寄せる。

 日本における導入の一例として、JR東日本ウォータービジネスが提供する飲料自販機および、交通広告やメディア広告などを行う表示灯が提供するデジタルサイネージなどを挙げた。なお、日本では高千穂交易と丸文が正規販売代理店となっている。

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